hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

しゃべれない男

2006年05月25日 | その他
しゃべれない男と地図を読めない女という本があったが、直木賞作家の江國香織が何かに以下のようなことを書いていた。
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最近の若い人がどんなことを話しているのか知るため、電車に乗って話している女子高校生の傍にじっと立って聞いていることがある。たまには男子もと、二人の男子高校生の傍で話を聞こうと立った。しかし、何もしゃべらない。数十分互いに何も話さずそのままで、下りてゆく間際に一人が、「腹減ったな」と言い、もう一人が「ウン」と言ったきりだった。
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年を経ると多少は違うのだが、確かに男子は必要最小限のことしか話さない傾向がある。
わが息子も、具体的問合せメールには最短の返事をよこすのだが、「何々は大丈夫?」などの母親の心配メールには返事なしが多い。

そこへいくと、女の子は、たとえ自立を目指す女性であっても、親に何かと相談したり、愚痴をこぼしたり、無駄話さえする人が多い。これは、女性は本来的におしゃべりであるためでもあるし、適当に親を頼ることが親孝行でもあるとわかっているからでもある。

一方、男子は、どうしてもこっぱずかしく、照れてしまう。また、子供のときから「しっかりしなさい」と教育されてきたせいもあり、親を頼らないことが親孝行でもあると思い込んでいる。

息子をもった私の嘆きであり、息子であった私の反省でもある。


コメント
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