パースからAlbanyまで、 Highwayをまっしぐら400km、途中昼飯や休憩1時間を入れて5時間ちょうどで着いた。平均時速100km/hとなる。
パースから郊外に出ると、ほとんどが制限速度110km/hである。途中通り過ぎる5つほどある町中で60km程度になるだけである。町と言っても、ガソリンスタンド1つだけの町もあり、商店がある場合でも100mほどしか続かない。西部劇で悪徳支配者が何から何まで牛耳っているそんな感じの小さな町である。KojonupからMt Barkerまでは100km、途中何も無い。したがって、けして110km/h以上では走らないのに、平均時速100km/hとなる。
こちらの車は几帳面に制限速度をぴたりと守る。街中で60kmなのが、町の出口で90kmに、直ぐ110kmになったりすると、ぴたりとその速度に合わせる。監視カメラがそこいらじゅうにあるためらしい。
先日、パース郊外を走っていると、対向車が2台ともパッシングする。ライトでもついているのかなと思っていると、わずかな駐車スペースのある場所に監視カメラが置いてあった。わざわざその前に止めて確認したが、なんだかビビッテ、写真を撮れなかった。残念。
地方の道は、直線はむしろ少なく、左右や上下のうねりが緩やかに続くことが多い。Albany Highwayでカンガルーの死体を10くらい見た。夜間はいきなり飛び出してきて、車も人も危険らしい。鳥の死骸も何度か見たが、動作が鈍いのだろうか。
基本的に一車線なので、ときどき、ロードトレインと呼ばれる50m程度ある長距離大型トラックの後ろに付くことがある。たいてい、平地では時速100km/h程度で走っているので、1.2km程度の距離がないと追い抜けない計算になる(詳細な算数計算は私のホームページの交通規則をご覧ください)。後5kmと1kmで追い抜き車線Overtaking Laneありとの看板があるので、じっと我慢の子である。
日本の高速道路を走っていて、気がつくといつも集団の最後を走っているので、我ながらおとなしい運転と思っていた。しかし、考えてみると、前に車があると、いつもついつい追い抜いてしまい、結局、二車線ともふさがれた集団の後ろに付くことになるとわかった。
自他共に認める温厚でのんびりした私であるが、車に乗ると人が変わるようである。若かりしとき、後部座席の幼稚園の息子が、前でゆっくり走っている車を見て、「モタモタするな!ぶつけちゃうぞ!」と叫んでいる。息子の隣の女房に、「幼稚園へ行くと悪い言葉を覚えて困るな」と言う。すると、彼女は冷たく、「あなたの真似してるだけです」と言った。