一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

僭越ながら自作解説(前編)

2009-05-21 00:49:10 | 将棋ペンクラブ
このところ将棋ペンクラブの話が続いているので、過去に私の文章が掲載された号と、そのタイトルを列記してみる。

・会報37号春号(2002年4月6日発行)「青春の大阪」
・会報39号春号(2003年3月15日発行)「運命の端歩」
・会報41号春号(2004年3月20日発行)「旅先での将棋」
・会報43号春号(2005年3月30日発行)「『まった』の是非」
・通信25号夏号(2005年6月30日発行)「将棋のご縁 関東交流会レポート」
・会報45号春号(2006年3月18日発行)「『共感の法則』とその周辺」
・通信29号夏号(2007年6月23日発行)「『LPSA』の未来はバラ色」
・会報48号秋号(2007年9月8日発行)「文化祭1982」
・会報49号春号(2008年3月15日発行)「真部一男九段との思い出」
・通信31号夏号(2008年6月21日発行)「勇者の涙と己の恥」
・会報50号秋号(2008年9月6日発行)「船戸陽子女流二段の決心」
・会報51号春号(2009年3月21日発行)「金曜日の楽しみ」

最初は、こんなことをしても自己満足にしかならないから公開を躊躇したのだが、よく考えたら自分のブログなんだから、誰に気兼ねすることもないのだった。
ところで上記12本の作品タイトルには、1つを除いて、ある共通点がある。分かりますか。では僭越ながら、作品解説をします。なお、作品はすべてノンフィクションです。

「青春の大阪」
私は新卒で入った会社で大阪担当になったことがあり、月に2回ほど大阪へ出張していた。常宿として某カプセルホテルを利用していたのだが、ここでは毎夜将棋仲間が集まって将棋を指しており、いつしか私も仲間に入れてもらって、交流を深めていった。
旅先で出会った女性との、ちょっと切ない別れも入れて、「デビュー作」としては、まずまずの出来。タイトルは「カプセルホテル名人戦」と迷ったが、先のエピソードを挟んだため、「青春の大阪」にした。12作中、2番目に好きな作品。

「運命の端歩」
私が少年のころ、近所の親戚に将棋好きのおじいさんがいて、日曜日になると将棋を指しに行っていた。しかし伸び盛りの少年と、年老いたおじいさんとでは、同じ将棋を指していても、棋力の伸びが違う。
やがて少年はおじいさんに角を引くまで実力を上げるが、ある日将棋を指している最中に事件が起こって…。12作中、私が最も好きな作品。

「旅先での将棋」
これは文字どおり、旅先で指した将棋の思い出を綴った作品。
沖縄県のユースホステルで、同宿者と将棋を指していたら、それを見学していた女性と、翌年偶然にも別のユースホステルで再会した。その女性から意外な言葉を聞くことになる。
以前登場した幹事のA氏は、この作品も好きだとメールに書いてくれた。

「『まった』の是非」
これも文字どおり、将棋に関するさまざまな「待った」を、苦いエピソードも交えて考察する。
ヒトの「待った」には優しく、自分の「待った」には厳しく、が結論。
文章のラストでのエピソードは気に入っている。

「将棋のご縁 関東交流会レポート」
ペンクラブに入会して10年以上経っていたが、交流会に出たのは初めてだった。
交流会のレポートを書くのは会員の持ち回り(義務)みたいなもので、この年は私に白羽の矢が立った。
前年までの状況は知らなかったが、この年は二上達也将棋ペンクラブ名誉会長、大内延介九段、所司和晴七段、窪田義行五段(当時)、斎田晴子女流四段、石橋幸緒女流四段(当時)、鈴木環那女流初段、上田初美女流初段(当時)、アマ強豪では谷川俊昭氏がお越しになり、書く題材にはまったく困らなかった。
上田女流初段がアラレちゃんメガネを外していたので誰だか分からず、「(メガネを外したほうがかわいいので)これからコンタクトレンズを常用したらどうか」と書いた。私の読みは当たった。いまの上田女流二段は美しすぎる。
なおタイトルの「将棋のご縁」は、編集部が加えたもの。

「『共感の法則』とその周辺」
2002年当時、ペンクラブでは会員の投稿増強を図るため、会報に5回掲載されると、「将ペン奨励賞」を贈呈していた(とはいっても、賞品はテレホンカード1枚)。
私もそれを狙って、毎年1作ずつ投稿していた。上記の交流会レポートを除くと、これで5回目の掲載になったが、編集部からは音沙汰なし。もう立ち消えになっていたのだった。
「共感の法則」とは、自分が指した手を悪手と気付かなければ、相手も気付かない、というもの。まあ以心伝心みたいなもので、これにまつわる考察。しかし、5回目の投稿のためにムリヤリ書きました、という感は否めず、駄作に近い。
(つづく)
コメント
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