一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

女流棋士スーパーサロン金曜日・上田初美女流二段②

2009-05-30 14:18:46 | 女流棋士スーパーサロン
29日のLPSA金曜サロンで、棋友のI氏から、過去に載せた棋譜の書き間違いを指摘いただいた。感謝いたします。

さて29日も朝から「女流棋士スーパーサロン」へ行く。ここは定員が計8名なので事前の予約が必要だが、今回は27日の午後に電話をした。金曜日担当の上田初美女流二段、藤田綾女流初段に指導を受けたいファンはいっぱいいるから、遅めに予約をして、定員に達していたらそれもよし、という気持ちであった。
今回はたまたま空きがあったので、10時からのコマに入れていただく。
当日29日は、スーツに着替えて家を出る。私服でももちろん構わないのだが、平日にこの格好だと、失業者に見えてみすぼらしい。
金曜日の担当は上記のおふたりが交互で担当している。先週は藤田女流初段から上田女流二段に変更になったが、だから今週は藤田女流初段にズレるということはなく、もちろん上田女流二段の担当である。
定刻になり上田女流二段が見えたので対局席に着くと、上田女流二段が、「あ」という顔をする。先週と同じヒトだ、と思ったのだろう。しかしこちらからは話しかけない。畏れ多い。
本局も先週に引き続いて平手を所望したが、66手で吹っ飛ばされた。しかしさすがの上田女流二段もこのブログを見ていないだろうから本音を書けば、終始こちらが押されていたこの将棋、冷静に振り返るとそうでもなかった。
全棋譜を記したいところだが、藤田麻衣子大先生や、たいふー先生とは違って、女流棋士会からクレームがきそうなので、終了4手前の局面を掲げる。
例によって懸賞詰将棋のごとく、駒の配置のみを記す。

先手(下手):私 後手(上手):上田初美女流二段
先手:1七歩、1九香、2一竜、2五歩、2九桂、3四竜、5六歩、5七銀、5九玉、6六歩、6八金、7五歩、8五桂、8六歩、9六歩 持駒:角、桂、歩2
後手:1一香、1三歩、2三歩、4七馬、5一金、5三歩、6一金、6三歩、7二銀、7三歩、7六銀、8一桂、8二王、8三歩、8九成銀、9一香、9四歩 持駒:金、香、歩2

ここから▲4八歩△2九馬▲5五角△6七桂、まで私の投了。
△2九馬までの局面は飛車と金銀香の3枚替えだから形勢は不利だが、ここで▲5五角が△6七桂を見落とした大悪手。一遍に受けなしになってしまった。まだしも▲5八玉と耐えるところで、これなら上手の指し手も難しかったのではないか。以下△1九馬なら▲3九竜がある。あと20手ぐらいは延びたかもしれない。ともあれこんな将棋で上田女流二段に平手を所望するとは、我ながら図々しい。せめて定跡だけでも勉強し直さなければいけない。
この日は私の前方で指されていた将棋もおもしろかったので、局面の一部を掲載する。これは最後が劇的だったので、掲載してもクレームは来ないだろう。

先手(下手):3五馬、7一馬、7六歩、8二銀、8六玉、8七歩、9六歩、9九香 持駒:桂など
後手(上手):5一金、5四歩、6三金、6四歩、7二銀、7四歩、8一桂、8三歩、8四王、9一香、9五歩 持駒:香など

ここから▲6二馬上△7三桂▲同銀不成△同金、と進んだ。△7三桂跳ねでは△7三香と合駒をしたいが、下手玉への詰めろが解ける。上田女流二段は桂跳びで詰みがないと読んだらしいが、私は詰みを読み切った。
ここで私に一般対局がついて、見物を離れる。
と、しばらくして、「アーッ!!」と上田女流二段が絶叫する。詰みに気付いたのだ。しかし下手氏はまだ気付いていないようだ。
上田女流二段は「よく考えてください!」とアドバイスする。ここが指導対局のいいところである。私が同じ立場だったらどうか。息を殺して相手のミスを待ち、将棋が終わったところで、「実は…」と、詰み手順を教えたことだろう。
将棋は無事、下手氏が詰みを見つけた。上田女流二段の言動に感心したできごとだった。
さてこの日はもうひとり、私がいま一番お会いしたい棋士にお会いすることができた。それは山口恵梨子女流1級でも中村桃子女流1級でもなく、本田小百合女流二段でもない。上野裕和五段である。その上野五段が、道場に訪れたのだ。
上野五段は先日の棋士総会で、理事に当選した。私は
「上野先生、おめでとうございます。上野先生はお気付きでないかもしれませんが、ご自分の想像以上に、全国のファンが先生の活躍を期待しています。がんばってください!」
と激励したのだった。
コメント
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