一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

3月22日の大野・植山教室(前編)

2015-04-08 00:04:18 | 大野・植山教室
3月22日(日)は、埼玉県川口市にある「大野・植山教室」に行った。何と今月3回目で、これはかなり久しぶりである。第3回大野八一雄杯リーグ戦が本日最終日で、何局か残している私は、それの消化に来たわけだった。
午後1時20分ごろに入ると、かなりの生徒である。「あ、大沢さんだ」の声もあって何事かと思えば、みなで「詰将棋タイムトライアル」をやっているのであった。
とりあえず2,500円を払う。教室は月4回で12,000円だが、1回だと3,500円で、月3回目から2,500円となる。つまり単発で4回来ても多く払うことはなく、良心的な設定といえる。
大野七段に促され、私も解くことにする。持ち時間30分で、全8題。7手詰から10数手詰まで、なかなかホネのある問題だ。あっという間に30分が経ち、私は4問解答に留まった。
ふだんは3時休みに行う詰将棋だが、これだとみんなやったりやらなかったり。「タイムトライアル」と銘打っただけで解図の意欲がわき、何だかダマされた(失礼)気分だった。
ちなみにS君は6問を解いたそうで、さすがの終盤力であった。
さて本日1局目は、Has氏と。Has氏は四間飛車一本槍で、これしか指さない。昔でいえば山口千嶺八段のごとくだ。Has氏、こちらに来た当初は将棋にひ弱さがあったが、それから不断の努力でメキメキ力をつけた。教室の出世頭である。
本局ももちろん、Has氏の四間飛車。私は後手番ながら急戦を試みたが、Has氏にうまく捌かれ、敗勢に陥った。
そこから辛抱していたらHas氏が若干ダサイ攻めをして私が優勢になったのだが、Has氏の追い込みもすごく、再逆転されたかと思った。
しかし最後はHas氏の見落としがあり、後手・1六桂…の局面で、△4七竜▲同金△1七銀▲同玉△2八銀▲1八玉△1七香まで、私の勝ちとなった。
局後、手伝いに来てくれている奨励会1級のM君が感想戦に加わってくれたが、再逆転までは至っていなかったようだ。
2局目は植山悦行七段に教えていただく。私と目が合うと、植山七段が渋い顔をした。
私はブログに棋士を怒らせるようなことを書くので、また何かやらかしたかとビビったが、どうも指導対局をしている小学生君が守り一辺倒で、閉口していた、ということらしい。
私の将棋は角換わりになった。植山七段は私の右玉を警戒していたが、私はふつうに左に移動する。4筋の歩を突いて、▲2六角と据えた。
私の横にいるのは美少年君で、彼は一時期この教室のレギュラーだった。研修会にも在籍していたが、高校受験を機に退会。このたび高校に受かり、こちらへ顔を見せたものだった。
植山七段は△7三桂と跳ぶ。私は▲4五歩。以下△6五歩▲4四歩△6六歩▲同銀となったが、この歩得がよくなかったらしい。
植山七段に△4七歩と叩かれ、迷いつつも▲同金と取ったが、△8六歩▲同歩△5九角以下巧妙に攻められ、私の投了となった。
感想戦。まず△4七歩には、▲同飛の一手だったという。こうしないと、勝負にならないという。
プロから見たら当然の手を間違える。これがアマの哀しさである。
私が▲2六角としたあとも、もっと早く▲4五歩とすべきだったという。これなら△同歩の可能性が高く、▲同桂△4四銀に、たとえば▲3七角と引いても下手(先手)が十分指せる、とのことだった。
この▲3七角と引く手は、私がかつて中倉宏美女流二段に指したことがある。自分で指していながら忘れるとは、何たる不覚。とにかく、残念な一局だった。
植山七段の指導対局のときに3時休みを挟み、3局目はS君と指す。これは自由対局である。
S君の先手で、S君の▲2四同飛に、私は用意の△2三歩。いわゆる「消えた戦法」で、咎められるものなら咎めてみい、という手である。
S君は気合よく▲3四飛。以下△8八角成▲同銀△2五角▲3二飛成△同銀▲3八銀(正着。前回は▲3八金だった)△3三銀▲4八玉△8六歩▲同歩△同飛▲8七銀△8四飛▲8六歩△4二玉に、S君は▲4五角。しかしこれは後手の待ち受けるワナだった。△5二玉▲2三角成に△2八歩が利き、後手優勢になった。
S君もと金を作るが、私が先に銀得して、勝勢になった。

ここから△4六桂▲同歩△5八飛▲3九玉△4七銀と進む。
どう転んでも私の勝ちだが、まさかこの将棋を負けるとは思わなかった。
(つづく)
コメント (2)
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