大野・植山教室のおやつは豪華だ。きょうは旅先でのお土産もある。私は昼飯を食べなかったので、これが昼食代わりだ。
3局目は大野八一雄七段に角落ちで教えていただく。そこへHon氏が来た。この時間からの来席は、さすがHon氏だ。もっともきょうは、Kun氏も滞在時間が短かったが。
こちらは相居飛車の立ち上がりから、私は矢倉に組むが、またしても▲7五歩から▲7六銀と立ち、玉が矢倉城に収まることはなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/38/aafe011dc5b2d22781dbbdeba6326b5c.png)
以下の指し手。△7五金▲同銀△同飛▲9七角△7三飛▲4五歩△7五歩▲4四歩△同銀▲4五歩△5三銀▲7九角…
大野七段の△7五同飛に、私は用意の▲9七角。△7三飛に▲4五歩とし、▲7九角まで私が指しやすくなった。
以後、私も決め手を逃してグダグダになったが、大野七段が割合アッサリ投げてくれ、キツネにつままれた勝利となった。
感想戦。▲4五歩に△同歩は、▲同桂△4四銀▲6四金△7一飛?▲5三桂成で下手よし、が共通の認識だったのだが、△7一飛では△9三飛と横に寄られると容易でない気がする。
ということは▲4五歩が大した手でなく、露骨に▲6四金だったか。これに△同銀は▲同角で、上手は飛車の逃げ場が難しい。
そもそも△7五金が大野七段の攻め急ぎで、もっと前、上手は右桂を活用しなければならなかったという。
さらに進んで、数手後の▲7七歩に疑問手の烙印を捺された。私は△7六銀を気にしたのだが、考えすぎ。こういうダサイ手をプロは指さないものだ。
これで下手は歩切れになり一遍に指しにくくしたが、勝負とは皮肉なもので、これが大野七段の疑問手(△2四銀)を誘発したというから、将棋は分からない。本局は僥倖だった。
プロの感想戦を聞いていると、検討箇所が序盤に近く、私たちのやるポイントとは乖離がある。また、私がグズついた寄せも、プロの手にかかると、上手玉が簡単に寄ってしまう。私はただただ、唸るのみである。
気が付けばWatanabe氏も姿を見せている。こんな遅い時間なら、私は休む。彼らの情熱は羨ましい限りである。
大野七段が「Fujさんのニオイがする」と笑う。彼は近くまで来ているのだろうか。前述したが、きょうは彼だけでなく植山悦行七段やW氏もいないので、いつもと雰囲気が違っている。
4局目はE氏と。E氏はリーグ戦を快諾してくれ、これが私の1局目となった。
私の飛車落ちで、△3四歩▲7六歩△4四歩▲4八飛と進む。この▲4八飛が少し早い気がするのだが、何か咎める手はないか。
ともあれ以下、お互い捌いて難しい形勢になった。ということは、飛車落ちの差で下手が有利である。
終盤、私は△6六馬の王手だが、ここでE氏が間違えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/86/bf702f67fbcdfb0319958c051bc46819.png)
ここでE氏は▲7七香と打ったが、失着。私は△6五馬とし、小康を得た。▲7七香では▲7七桂とし▲6五桂に繋がれていたら、△6三金には▲6四香があり、下手が勝勢だった。
E氏には1局指すごとに差を詰められている気がする。次からは変化球も用意しないと危ない。
5局目は、2月の支部対抗戦でも指した小学生と。彼の希望で、平手で指すことになった。付き添いの御尊父によると、彼はいま中飛車を勉強しているらしい。
対局開始。私が漫然と駒組をしていたら、するすると左銀を進出され、不利になってしまった。
私もイヤ味イヤ味と攻めるが、形勢はひっくり返らない。小学生君の指し手は早く、2、3秒で指し、チェスクロックのボタンをポンポンポンと3回押す。ちょっと私もムッとして、早指しで返していたら、あっという間に終盤になった。
が、ここで小学生君に一失があり、最後も私の玉に即詰みがあったと思うのだが何とか逃れ、私の逆転勝ちとなった。
小学生君、中飛車からの強引な攻めは、Hanaちゃんそっくり。たぶん、相手が誰でも、同じ指し方をするのだろう。ただ、やがて壁にぶつかることになると思う。
それと小学生君、いくら私相手とはいえ、もう少し考えてくれてもいいのではないか?
6局目は、Shin氏とのリーグ戦。Shin氏の先手で、相掛かり系の△8六同飛まで。しかしShin氏は当然と思える▲3四飛をなかなか指さない。▲5八玉と上がった。
私は先に△7六飛と取り、Shin氏は▲3六歩~▲3七桂。青野照市九段の手にこんなのがあったが、どういう狙いだろう。
Shin氏、▲2二歩。私は取りかけて、Shin氏の狙いに気付いた。が、ここで手を止めるのは見苦しいしので、そのまま△2二同銀。
Shin氏、▲4五桂!(図) この桂跳ねで、後手は指しようがない。まさかこんな手があるとは…。
ここで投了を本気で考えた。しかしこの将棋、私が勝つのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/03/0f3749a291346b45af8b93e0134b2df8.png)
(つづく)
3局目は大野八一雄七段に角落ちで教えていただく。そこへHon氏が来た。この時間からの来席は、さすがHon氏だ。もっともきょうは、Kun氏も滞在時間が短かったが。
こちらは相居飛車の立ち上がりから、私は矢倉に組むが、またしても▲7五歩から▲7六銀と立ち、玉が矢倉城に収まることはなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/38/aafe011dc5b2d22781dbbdeba6326b5c.png)
以下の指し手。△7五金▲同銀△同飛▲9七角△7三飛▲4五歩△7五歩▲4四歩△同銀▲4五歩△5三銀▲7九角…
大野七段の△7五同飛に、私は用意の▲9七角。△7三飛に▲4五歩とし、▲7九角まで私が指しやすくなった。
以後、私も決め手を逃してグダグダになったが、大野七段が割合アッサリ投げてくれ、キツネにつままれた勝利となった。
感想戦。▲4五歩に△同歩は、▲同桂△4四銀▲6四金△7一飛?▲5三桂成で下手よし、が共通の認識だったのだが、△7一飛では△9三飛と横に寄られると容易でない気がする。
ということは▲4五歩が大した手でなく、露骨に▲6四金だったか。これに△同銀は▲同角で、上手は飛車の逃げ場が難しい。
そもそも△7五金が大野七段の攻め急ぎで、もっと前、上手は右桂を活用しなければならなかったという。
さらに進んで、数手後の▲7七歩に疑問手の烙印を捺された。私は△7六銀を気にしたのだが、考えすぎ。こういうダサイ手をプロは指さないものだ。
これで下手は歩切れになり一遍に指しにくくしたが、勝負とは皮肉なもので、これが大野七段の疑問手(△2四銀)を誘発したというから、将棋は分からない。本局は僥倖だった。
プロの感想戦を聞いていると、検討箇所が序盤に近く、私たちのやるポイントとは乖離がある。また、私がグズついた寄せも、プロの手にかかると、上手玉が簡単に寄ってしまう。私はただただ、唸るのみである。
気が付けばWatanabe氏も姿を見せている。こんな遅い時間なら、私は休む。彼らの情熱は羨ましい限りである。
大野七段が「Fujさんのニオイがする」と笑う。彼は近くまで来ているのだろうか。前述したが、きょうは彼だけでなく植山悦行七段やW氏もいないので、いつもと雰囲気が違っている。
4局目はE氏と。E氏はリーグ戦を快諾してくれ、これが私の1局目となった。
私の飛車落ちで、△3四歩▲7六歩△4四歩▲4八飛と進む。この▲4八飛が少し早い気がするのだが、何か咎める手はないか。
ともあれ以下、お互い捌いて難しい形勢になった。ということは、飛車落ちの差で下手が有利である。
終盤、私は△6六馬の王手だが、ここでE氏が間違えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/86/bf702f67fbcdfb0319958c051bc46819.png)
ここでE氏は▲7七香と打ったが、失着。私は△6五馬とし、小康を得た。▲7七香では▲7七桂とし▲6五桂に繋がれていたら、△6三金には▲6四香があり、下手が勝勢だった。
E氏には1局指すごとに差を詰められている気がする。次からは変化球も用意しないと危ない。
5局目は、2月の支部対抗戦でも指した小学生と。彼の希望で、平手で指すことになった。付き添いの御尊父によると、彼はいま中飛車を勉強しているらしい。
対局開始。私が漫然と駒組をしていたら、するすると左銀を進出され、不利になってしまった。
私もイヤ味イヤ味と攻めるが、形勢はひっくり返らない。小学生君の指し手は早く、2、3秒で指し、チェスクロックのボタンをポンポンポンと3回押す。ちょっと私もムッとして、早指しで返していたら、あっという間に終盤になった。
が、ここで小学生君に一失があり、最後も私の玉に即詰みがあったと思うのだが何とか逃れ、私の逆転勝ちとなった。
小学生君、中飛車からの強引な攻めは、Hanaちゃんそっくり。たぶん、相手が誰でも、同じ指し方をするのだろう。ただ、やがて壁にぶつかることになると思う。
それと小学生君、いくら私相手とはいえ、もう少し考えてくれてもいいのではないか?
6局目は、Shin氏とのリーグ戦。Shin氏の先手で、相掛かり系の△8六同飛まで。しかしShin氏は当然と思える▲3四飛をなかなか指さない。▲5八玉と上がった。
私は先に△7六飛と取り、Shin氏は▲3六歩~▲3七桂。青野照市九段の手にこんなのがあったが、どういう狙いだろう。
Shin氏、▲2二歩。私は取りかけて、Shin氏の狙いに気付いた。が、ここで手を止めるのは見苦しいしので、そのまま△2二同銀。
Shin氏、▲4五桂!(図) この桂跳ねで、後手は指しようがない。まさかこんな手があるとは…。
ここで投了を本気で考えた。しかしこの将棋、私が勝つのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/03/0f3749a291346b45af8b93e0134b2df8.png)
(つづく)