一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

4月5日の大野・植山教室(前編)

2015-04-19 00:07:55 | 大野・植山教室
5日(日)は国分寺で室谷由紀女流初段が出演するイベントがあったのだが、対象者が小・中学生のようだったので、赴くのをパスした。
しかしここが私の臆病なところで、本気で室谷女流初段を鑑賞したいなら、野次馬でも何でも乗り込めばいいのだ。それができないところが、私の弱さである。
というわけで5日は、埼玉県川口市にある「大野・植山教室」に行った。
午後1時20分ごろに入ると、講師の大野八一雄七段が指導対局を行っていた。その中に珍しや、Kun氏の姿があった。Kun氏は昨年引っ越しをして、教室から遠くなってしまった。まずまず元気そうで、何よりである。
指導料を払うと、「きょうはOgさんにも指導をお願いしています」と、大野七段。
植山悦行七段は休みで、奥の部屋ではOg氏が指導対局を行っていた。きょうはスタッフのW氏とFuj氏も休みと聞いており、3人不在は初めてである。ただ、Fuj氏は夜に顔を出しそうな気配があった。
まず、Og氏に教えていただく。Og氏、「この前の貞升戦、△6五歩には普通に▲同歩と取ればよかったじゃないですか」と言う。

「あ、そうか!」
先日のイベントでの指導対局のヤツだ。私は▲5八飛と回って惨敗したのだが、▲6五同歩△7七角成▲同飛とすれば、次に▲7五飛を見て、これからの将棋。△7四銀を省いていきなり△6五歩と来られたものだから、混乱してしまった。
「だから貞升さんも横着な指し方をしたんですね」
とOg氏。私は項垂れるばかりであった。
Og氏との将棋は、Og氏の三間飛車。私は▲9六歩と指すとき躊躇した。午前中に観たNHK杯で、藤井猛九段が鮮やかな端攻めを決めていたからだ。
私の急戦明示にOg氏は中央を厚くするが、美濃囲いを放棄して、早計だったようだ。
私は▲3五歩から仕掛け、▲4五歩(第1図)で後手の金が死んでいる。上手はどうすのだろうと思ったが…。

以下の指し手。△3五金▲3三角成△同飛▲3五銀△同飛▲2四飛△3二銀打▲2二飛成△3三角▲3一竜△4一歩▲6六角△同角▲同銀△3九飛成▲4四歩△5三角(第2図)▲2二竜△4四角

△3五金があるのをうっかりした。私は▲同銀と取りかけたが、慌てて▲3三角成。以下▲2四飛と捌いたが、全然自信はなかった。
数手進んで△5三角には▲4三歩成△3一角▲3二とを考えたが、△同竜と引き付けられて下手敗勢。よって▲2二竜と引いたが△4四角とされ、やっぱり下手が芳しくなかった。
私は何とか踏ん張ったが、終盤に進み、△9五歩が決め手。歩切れの私は▲同歩よりなく、△9八歩▲同歩△9七歩まで、私の投了となった。以下は▲同香△9六歩▲同香△9八飛で、下手に勝ち目はない。
まさか午前に観た将棋と同じ攻めを喰らうとは…。端歩を突くときのイヤな予感は当たったのだ。
大野七段を交えた感想戦では、いろいろな筋を教えていただき、とても勉強になった。
2局目は小学生のU君と指す。大野七段の宣言で、4月からも第4回のリーグ戦が行われる。私も強制参加だが、しかしU君は、まだ私とリーグ戦を指したくないという。何だかFuj氏みたいだ。で、練習の名目で行うことにした。
U君の先手で相居飛車となる。▲2四同飛△2三歩に、U君は横歩を取らず▲2八飛。ふふっ、U君、ひるみおった…。
で、私の△8六同飛には▲8七歩。私が横歩を取る形となった。
しかし数手後の▲9六歩(第1図)が悪手。私はいったん△8八角と打ったが、△7五金で角が取れるではないか。以下▲9七香に△7五金とし、この将棋は勝ったと思った。
がこの将棋、私が負けた。恥をしのんで、以下の棋譜を載せよう。

以下の指し手。△8八角▲9七香△7五金▲8六歩△8五金▲同歩△7九角成▲5八飛△9八角▲8四歩△8二歩▲4八玉△8九角成▲同銀△同馬▲8三歩成△同銀▲5六角△7二銀▲8六飛
△7九馬▲8二飛成△9七馬▲7一金(投了図)
まで、49手でU君の勝ち。

この将棋を負けますか、ってことである。これがリーグ戦でなくてよかった、というところだが、笑い話で済ませられない拙局である。
後方ではKun―S戦が行われていたが、Kun氏の勝ち。ベテランの味を発揮した、というところ。そのKun氏、この将棋で帰ってしまった。寸暇を割いて教室に赴くとは、さすがに将棋の虫。Kun氏ら将棋ファンに比べれば、我が将棋熱も平熱みたいなものである。
ここで3時休みになった。
(つづく)
コメント (8)
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