16日(日)は上野公園に花見に行った。しかし私の予想に反して桜には葉っぱが生い茂り、葉桜を楽しむどころではなかった。
そのまま足を伸ばし小諸そばに入る。現在天丼はエビ1匹おまけキャンペーンで、私は天丼セット(もりそば)を注文してみた。
しかしもりそばの量が少ない。1人前とはこんなものなのか? しかも全体的にお得感がないので冷静に考えたら、そもそも二枚もり自体がかなりのお得だったのだ。だってもり1枚が260円なのに、二枚もりが320円なのだから。
いつも通り二枚もりを頼めばよかったと反省した次第。
そのまま大野教室に向かう。午後4時ちょっと前に入ったら、Og氏が迎えに出てくれたが、どうも様子がおかしい。中に入るとずいぶん人が少ない。大野八一雄七段、Homma君、U君、Oku君のみだ。つまり成人の客がひとりもいない。あまりにも人が少ないので、W氏はお役御免と帰宅してしまったという。今日は大会の類はないはずだが、みんなどうしちゃったんだろう。
「あとはShinさんが来ますよ」
と、大野七段とOg氏。ただ私は口約束というものを信じない。予定は未定で決定でないのは世の常で、ここ大野教室でも、「来る」と約束してバックレた例はいくらでもある。
私は「もう4時も過ぎているし、来ません」と断言した。
現在Homma君とOku君が対局中。私は空いているU君と指すしかないが、そのU君が指すのを渋る。いつもならそれでも構わないが、今日それをやられたら私は誰とも指せない。半ば強引に盤の前に座らせた。
私が王を据えると、U君が玉と取り換える。「?」「?」お互いクエスチョンマークがともる。
私が玉を取るとU君が取り換えるので、今日はその手間を省いたが、U君はいつもの癖で王を取り換えてしまったというわけだ。彼我の実力を考えたら私の玉が適当だが、元に戻して対局開始となった。
私の先手で四間飛車に振った。U君はいつもの通り一目散銀冠。その間に私は▲4五歩の位を取り、まずまずの形勢。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/d9/56eea190a51740f5f5a1f4d07a7736e4.png)
第1図以下の指し手。▲2五歩△5五歩▲2四歩△同銀▲4七銀引△2五歩▲6五歩△6二飛▲4六銀△5四銀▲5六歩△7三桂▲5五歩△6五銀(第2図)
本局を観戦している大野七段にメールが入った。Shin氏からで、本日は休むとのこと。まあ、そうであろう。
第1図で▲4七金は△5五歩、▲2七銀は隙ができるということで、思いきって▲2五歩と仕掛けた。△同歩▲同桂△5一角なら、▲6五歩と王手してどうか。読み切れなかったが、互角以上に戦えると思った。
U君は△5五歩だが私は▲2四歩と取りこむ。△同銀に勢いは▲2五歩だが、以下△5六歩▲2四歩に△7八銀▲5九飛△8七銀成(参考図)で角が死んでしまう。△7八銀は筋悪だが、指してこない保証はない。それでしぶしぶ▲4七銀と引いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/32/652d25af0b8ad73d662f5b7fa8c1fd3c.png)
私は▲4六銀と立ち攻撃再開。△5四銀に▲5六歩と突きあげ、ノビノビとしている。
△6五銀には、用意の手があった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/f1/84a02602570c6891f092c9231d72a968.png)
第2図以下の指し手。▲9五角△7二飛▲7三角成△同飛▲6五飛△5六角▲7七桂△6五角▲同桂△7二飛▲6一角△7一飛▲5二角成△1五歩▲4四桂△1六歩(第3図)
▲9五角と出た。△7二飛にはちょっともったいないが角を切り、▲6五飛まで二枚換え。続く△5六角には▲8五飛も考えたが、▲7七桂と跳ぶ。この手があまりにもピッタリで、先手が捌けた気がした。
△7二飛には▲6一角と追撃の手を緩めない。△1五歩には落ち着いて▲同歩もあったが、気合良く▲4四桂。△1六歩にも予定の手があった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/27/9019b2c4c5f39f84bc9928a201a75e1a.png)
第3図以下の指し手。▲4三馬△1七歩成▲3九玉△4三金▲3二銀△2八角▲3八玉△1三玉▲1五歩△同銀(第4図)
私は▲3二桂成としたいところをこらえ、▲4三馬。△1七歩成は相手にせず▲3九玉と逃げ、△4三金に▲3二銀と打つ。これが金取り詰めろだ。
しかしその直前、後手に△1三玉の早逃げがあることに気付いた。果たしてU君は△2八角を利かして△1三玉。これに動揺した私は▲1五歩△同銀のあと、致命的な悪手を指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/d2/c9ba95c3f09777fadd67926de16b919a.png)
第4図以下の指し手。▲4三銀成△2四角▲3五歩△1九角成▲2九金△同馬▲同銀△2六飛(途中図)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/55/fe28776c7bfcaf7285478f7f9a5aa731.png)
▲3八銀△4六飛▲4七銀△2六飛▲3二角△2三銀▲同角成△同玉▲3二桂成△1六銀▲1五歩△同角▲3四歩△6六角(第5図)
▲4三銀成が大悪手。ここは当然「不成」で行かねばならなかった。指した瞬間に気付き、よほど待ったをしようと思ったのだが、ためらった。
本譜は銀成に△2四角と出られて、スカタンになってしまった。
私は▲2九金と馬を取りに行ったが、ここで金を手放すようではおかしい。
U君は△同馬から△2六飛(途中図)の両取り。もはや流れは完全にU君で、私はこんな将棋にしたことに嫌気がさし、指していてバカバカしくなっていた。
本譜▲4七銀△2六飛に▲3二角は△2三銀でさえないが、ほかに指す手もなかった。
▲3四歩に△6六角が痛打。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/d3/eb343465393af5b62417f848eceed36e.png)
第5図以下の指し手。▲5九玉△7七角成▲6八金△5七香▲6九玉△8七馬▲7八金打△7六飛▲7七歩△8六飛▲3三歩成△1四玉▲2一成桂△3七角成▲8七金△4七馬▲7八玉△8七飛成▲同玉△7五桂(投了図)
まで、U君の勝ち。
私は▲5九玉以下粘ったが、△7五桂まで投了。
…この将棋を負けるとは思わなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/59/d92ee6ab3d8729d2c8e6afb109906992.png)
(つづく)
そのまま足を伸ばし小諸そばに入る。現在天丼はエビ1匹おまけキャンペーンで、私は天丼セット(もりそば)を注文してみた。
しかしもりそばの量が少ない。1人前とはこんなものなのか? しかも全体的にお得感がないので冷静に考えたら、そもそも二枚もり自体がかなりのお得だったのだ。だってもり1枚が260円なのに、二枚もりが320円なのだから。
いつも通り二枚もりを頼めばよかったと反省した次第。
そのまま大野教室に向かう。午後4時ちょっと前に入ったら、Og氏が迎えに出てくれたが、どうも様子がおかしい。中に入るとずいぶん人が少ない。大野八一雄七段、Homma君、U君、Oku君のみだ。つまり成人の客がひとりもいない。あまりにも人が少ないので、W氏はお役御免と帰宅してしまったという。今日は大会の類はないはずだが、みんなどうしちゃったんだろう。
「あとはShinさんが来ますよ」
と、大野七段とOg氏。ただ私は口約束というものを信じない。予定は未定で決定でないのは世の常で、ここ大野教室でも、「来る」と約束してバックレた例はいくらでもある。
私は「もう4時も過ぎているし、来ません」と断言した。
現在Homma君とOku君が対局中。私は空いているU君と指すしかないが、そのU君が指すのを渋る。いつもならそれでも構わないが、今日それをやられたら私は誰とも指せない。半ば強引に盤の前に座らせた。
私が王を据えると、U君が玉と取り換える。「?」「?」お互いクエスチョンマークがともる。
私が玉を取るとU君が取り換えるので、今日はその手間を省いたが、U君はいつもの癖で王を取り換えてしまったというわけだ。彼我の実力を考えたら私の玉が適当だが、元に戻して対局開始となった。
私の先手で四間飛車に振った。U君はいつもの通り一目散銀冠。その間に私は▲4五歩の位を取り、まずまずの形勢。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/d9/56eea190a51740f5f5a1f4d07a7736e4.png)
第1図以下の指し手。▲2五歩△5五歩▲2四歩△同銀▲4七銀引△2五歩▲6五歩△6二飛▲4六銀△5四銀▲5六歩△7三桂▲5五歩△6五銀(第2図)
本局を観戦している大野七段にメールが入った。Shin氏からで、本日は休むとのこと。まあ、そうであろう。
第1図で▲4七金は△5五歩、▲2七銀は隙ができるということで、思いきって▲2五歩と仕掛けた。△同歩▲同桂△5一角なら、▲6五歩と王手してどうか。読み切れなかったが、互角以上に戦えると思った。
U君は△5五歩だが私は▲2四歩と取りこむ。△同銀に勢いは▲2五歩だが、以下△5六歩▲2四歩に△7八銀▲5九飛△8七銀成(参考図)で角が死んでしまう。△7八銀は筋悪だが、指してこない保証はない。それでしぶしぶ▲4七銀と引いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/32/652d25af0b8ad73d662f5b7fa8c1fd3c.png)
私は▲4六銀と立ち攻撃再開。△5四銀に▲5六歩と突きあげ、ノビノビとしている。
△6五銀には、用意の手があった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/f1/84a02602570c6891f092c9231d72a968.png)
第2図以下の指し手。▲9五角△7二飛▲7三角成△同飛▲6五飛△5六角▲7七桂△6五角▲同桂△7二飛▲6一角△7一飛▲5二角成△1五歩▲4四桂△1六歩(第3図)
▲9五角と出た。△7二飛にはちょっともったいないが角を切り、▲6五飛まで二枚換え。続く△5六角には▲8五飛も考えたが、▲7七桂と跳ぶ。この手があまりにもピッタリで、先手が捌けた気がした。
△7二飛には▲6一角と追撃の手を緩めない。△1五歩には落ち着いて▲同歩もあったが、気合良く▲4四桂。△1六歩にも予定の手があった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/27/9019b2c4c5f39f84bc9928a201a75e1a.png)
第3図以下の指し手。▲4三馬△1七歩成▲3九玉△4三金▲3二銀△2八角▲3八玉△1三玉▲1五歩△同銀(第4図)
私は▲3二桂成としたいところをこらえ、▲4三馬。△1七歩成は相手にせず▲3九玉と逃げ、△4三金に▲3二銀と打つ。これが金取り詰めろだ。
しかしその直前、後手に△1三玉の早逃げがあることに気付いた。果たしてU君は△2八角を利かして△1三玉。これに動揺した私は▲1五歩△同銀のあと、致命的な悪手を指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/d2/c9ba95c3f09777fadd67926de16b919a.png)
第4図以下の指し手。▲4三銀成△2四角▲3五歩△1九角成▲2九金△同馬▲同銀△2六飛(途中図)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/55/fe28776c7bfcaf7285478f7f9a5aa731.png)
▲3八銀△4六飛▲4七銀△2六飛▲3二角△2三銀▲同角成△同玉▲3二桂成△1六銀▲1五歩△同角▲3四歩△6六角(第5図)
▲4三銀成が大悪手。ここは当然「不成」で行かねばならなかった。指した瞬間に気付き、よほど待ったをしようと思ったのだが、ためらった。
本譜は銀成に△2四角と出られて、スカタンになってしまった。
私は▲2九金と馬を取りに行ったが、ここで金を手放すようではおかしい。
U君は△同馬から△2六飛(途中図)の両取り。もはや流れは完全にU君で、私はこんな将棋にしたことに嫌気がさし、指していてバカバカしくなっていた。
本譜▲4七銀△2六飛に▲3二角は△2三銀でさえないが、ほかに指す手もなかった。
▲3四歩に△6六角が痛打。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/d3/eb343465393af5b62417f848eceed36e.png)
第5図以下の指し手。▲5九玉△7七角成▲6八金△5七香▲6九玉△8七馬▲7八金打△7六飛▲7七歩△8六飛▲3三歩成△1四玉▲2一成桂△3七角成▲8七金△4七馬▲7八玉△8七飛成▲同玉△7五桂(投了図)
まで、U君の勝ち。
私は▲5九玉以下粘ったが、△7五桂まで投了。
…この将棋を負けるとは思わなかった。
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(つづく)