一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

3月24日の大野金曜教室(後編)

2017-04-14 00:43:59 | 新・大野教室

第2図からの指し手。▲7三角成△同銀▲同歩成△同玉▲8五桂△6四玉▲5六銀△5九飛▲4七玉△5五歩▲6五銀△同玉▲6六銀△6四玉(第3図)

第2図から▲7三角成△同銀▲同歩成△同玉で、私がよくなったかに見えた。
Tod氏は▲8五桂。桂を取りながらの王手だからこう指したくなるが、私は△6四玉と逃げてラクになった。
△5九飛では△8九飛から桂馬を抜くかどうか迷った。いやそれよりも、勝負に拘るなら△7五玉と早逃げするべきだった。こういう入玉模様の将棋は好きでないが、そんなことを言っている状況ではなかった
そして第3図の△6四玉の局面で、私は冷や汗をかいていた。

第3図以下の指し手。▲5七歩△6九角▲5八桂△6五歩▲7三桂成△同玉▲7五銀(第4図)

ここで私の玉に▲6五歩(二歩)△5三玉▲5四歩△4二玉▲5二金の詰みが見えた。この動揺が後の指し手に微妙な影響を与える。
Tod氏はしばし考えて▲5七歩。私は窮地を脱した思いで△6五歩と打った。するとTod氏は▲7三桂成! ところがTod氏は、「しまった、タダだ!!」と、再び頭を抱えた。
一方私は複雑な心境だった。△6五歩と打った以上、次は△6六歩と取るのが自然である。
しかしそれは▲7四成桂△6五玉▲6六歩(参考図)で、ピッタリ詰んでしまうのだ!! 直前に打たせた桂が、妙に利いている。

この手順、Tod氏に詰ます気がなくとも、気がついたら詰んでいた、という可能性は十分にある。これで詰まされたら私がバカみたいである。まったく、△6九角と▲5八桂の交換は、ココセみたいだった。
それで、いまいましいが△7三同玉と取った。が、Tod氏に▲7五銀と出られて、再び私が劣勢に陥った。よく考えたらこの手順、第2図から▲7三角成~△同玉の時、▲7五銀と打つ変化によく似ている。してみると▲7三角成で上手が逆転したようで、まだ下手のアドバンテージが残っていたということだ。

第4図以下の指し手。△3九銀▲4六玉△4八銀不成▲5五玉△5八飛成▲7四歩(第5図)

私は△3九銀と打ったが、下から追っている感じで感心しない。
▲5五玉には△5三金の待ち駒が本手だったかもしれないが、何かの拍子に取られる気がして、指し切れなかった。

しかし▲7四歩と打たれた第5図は上手敗勢である。私はTod氏のポカを期待して未練がましく指したが、Tod氏に存外うまく指されて、十数手後の▲8三歩まで投了した。

感想戦。私は必勝の将棋を落とした、と悔やんだがこれは負け惜しみ。逆にTod氏は「(第4図の▲7五銀で)▲6五銀と出たかったけど入玉されそうだからこっちに出ました」と、まことに冷静だった。
う~む。駒落ち戦で負けるのは構わないが、ねじりあいの展開で負けたのはマズイ。もっと精進しなければと痛感した次第。
対局はここで終わり。今日の成績2勝2敗はいいとして、最後に痛恨の負けを喫したので、全敗した気分だった。
だいぶ遅くなったが、みなで軽食を摂りに出る。今夜は大野八一雄七段、W氏、Og氏、M奨励会初段、佐藤氏、Fuj氏、私など。金曜の夜にしてはかなりの人数で、教室の参加人数も過去最多だった。
店はいつものように「日高屋」。駅の東側にあるほうだ。この時間だから開いている店は少なく、日高屋の存在は貴重だ。
私はみそラーメンの大盛りを食す。とても旨かったが、翌日以降の仕事を考えると、虚しさが募ってやりきれなかった。
コメント
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