一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

4月16日の大野教室(2)「大野七段の教え」

2017-04-20 00:27:11 | 新・大野教室
感想戦。大野八一雄七段が観戦していてくれたので、多くのアドヴァイスが期待された。

まず第1図以下、▲2五歩△5五歩▲2四歩△同銀に▲2五歩の変化で、△5六歩▲2四歩に△7八銀は、「(プロは)打ちません」と大野七段は否定した。が、調べてみると「あり」だった。ただU君は▲2五歩なら△1三銀と引くつもりだったという。
続いて、私の▲6五歩に△6二飛が「破門」の一手。ここはいろいろあるところだが、△6二飛だけは指しちゃいけない手だったという。私にはふつうの手に見えたのだが、プロの見解は恐ろしいものだ。「破門」とは厳しい単語だが、こう叱責されるだけいい。それだけU君が期待されているからだ。

さらに第2図からの▲9五角△7二飛に▲7三角成がもったいなかったとのこと。ここは▲7七桂(教示1図)が明快で、△7六銀なら▲6三飛成。△9四歩も▲8四角で振り飛車十分だったという。

もっとも▲7七桂には△6四歩と我慢され、それはそれで難しいと思うが、私は▲7七桂すら浮かんでいないのだから論外だ。
なお本譜▲7七桂で▲8五飛は、△8四歩▲同飛△8三歩▲8五飛△8九角成の予定だったとU君。となればバッサリと▲7三角成も、まずまずの手だったようだ。
続いて▲6一角も、大野七段によれば▲4四桂があったとのこと。次の狙いは▲6一角で、△7一飛なら、▲4三角成△同金▲3二銀で、本譜より一手早い。
ただこの順なら△7一飛で△6二飛と寄るだろうから、それはそれでやはり難しい。もっとも、高い駒より安い駒を使っていくのが道理で、いきなり▲6一角は芸がなかった。

さらに第3図で▲4三馬がまた急ぎ過ぎで、ここは▲3二桂成△同玉▲5三桂成(教示2図)がよかったとのこと。

私は▲4三馬~▲3二銀で一丁アガリと見ているのだから甘い。変化▲5三桂成などは先月の中座七段戦を彷彿とさせる桂の跳躍だ。なぜあの時の感触が想起できなかったのか。

第4図での▲4三銀成はもちろん▲4三銀不成がよかった。以下△2四角▲3四銀不成!!△4六角▲1四歩△2四玉▲2五銀(教示3図)で勝ち、と大野七段。以下△3三玉▲3二金で詰んでいる(検討では私が▲3四金と打ったため詰まなかった)。羽生三冠ではないが、銀は不成、と決めておくほうがいいかもしれない。

…まったく、中盤以降の私の指し手は悪手のオンパレードで、解説を拝聴していてイヤになった。
Og氏はHomma君とOku君に指導対局を行っていた。私は対局相手がいないので、私もそこに入れてもらった。かくてOg氏の三面指しとなる。
上手(後手)Og氏の三間飛車に、私は例によって▲5七銀左急戦である。

第1図以下の指し手。▲5五歩△同歩▲4五歩△5三銀▲4六銀△5四銀(途中図)

▲5五銀△同銀▲同角△4三金▲8八角△4五歩▲5五銀△4四銀▲同銀△同金▲2四歩△同歩▲2五歩(第2図)

本局も大野七段が観戦している。もう指導対局は終わっているからで、私たちの将棋を見るしかないのだ。
「昭和の将棋だねえ」
と、大野七段がうれしそうにつぶやいた。
左のHomma戦は、Homma君が飛車を振って、善戦している。
私は▲5五歩から仕掛ける。▲4六銀に前局は△5六歩だったが、本局は△5四銀と手を変えてきた。もちろんこれもある手である。
以下は定跡通り進んでいると思うが、▲5五銀に△4四銀と打ち返されたあたりから、よく分からなくなった。
私は再び銀を換え、▲2四歩~▲2五歩。

(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする