一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

「世界の将棋まつり」に行く(後編)

2017-04-11 01:02:41 | 将棋イベント

第1図以下の指し手。△8四歩▲7八金△4二金▲3七桂△8五歩▲9六歩△7四歩▲6九玉△6四銀▲5九金△9四歩▲4八銀(第2図)

青年棋士の△8五歩に私は▲9六歩。対して青年棋士は△8六歩とせず△7四歩。中座真七段のように、▲7五歩を防いできた。
▲6九玉に△6四銀の動きも素早く、ここ△8六歩▲同歩△同飛は後に▲8五飛がありおもしろくないと見たのだ。その警戒感がすごい。
私は▲5九金から▲4八銀とした。これが中座流のひとつの形ではあるのだが、局面が収まりつつある。私はすぐにでも動きたいのだ。

第2図以下の指し手。△5二金右▲6六歩△2二銀▲6八銀△3四歩▲6七銀△4四歩▲6五歩△5三銀▲4六歩(第3図)

右の子供は8枚落ちで、青年棋士も負けるつもりで指しているから子、供が好きなように攻めている。上手△4二金△5三玉、下手▲3一馬▲3四飛の局面で「分かるかな?」と△3三歩と打った。これは▲同飛成でタダなのだが、この手が指せるかどうか。
私は▲6八銀から▲6七銀と上がった。これがふだんの私の将棋ではあるのだが、この将棋に関しては、やや不本意な形である。
▲6五歩△5三銀と押し返したものの、▲4六歩が持久戦志向の手で、これではこの将棋の色が失せてしまった。

第3図以下の指し手。△3三銀▲2六飛△4三金右▲5六歩△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛(この5手は違っているかもしれない)▲5七銀△7三桂▲7五歩△8四飛▲7四歩△同飛▲7二歩△7七歩(第4図)

指導対局は最終的に、用意された4面が埋まった。さっきの子供も勝ったようだ。
ただ、棋力が低い客でもそれなりの指導料金がかかるのはどうなのだろう。料金も安くはないので、客側はおカネの無駄遣いにならないよう熟慮したい。
△8二飛(だったか忘れた)に私は読みがまとまらず▲5七銀だが、これでは桂頭の不安が解消されず、つまらなかった。同じ上がるなら▲4七銀だった。
△7三桂に▲7五歩と桂頭を攻め、▲7四歩△同飛に▲7二歩。しかし「やってこい」というにはあまりにも悠長で、敗着となった。
青年棋士の△7七歩が痛打だった。ここでは△6五桂を予想し、それなら▲6六銀右△7七歩に▲同桂と取っていいと考えていたのだからお話にならない。

第4図以下の指し手。▲7七同角△6五桂▲6六角△7七歩▲8八金△5七桂成▲同角△5五歩▲同歩△6四銀▲6八金△5五銀▲5六歩△7八銀(投了図)
まで、67手で青年棋士の勝ち。

△7七歩に▲同桂は△7六歩で下手敗勢。▲同角と取るよりないが、△6五桂がキツい。
やむない▲6六角に、すぐに銀を取らず△7七歩が抜け目のない利かしだ。これで私は負けを覚悟した。
以下は指してみたにすぎず、△7八銀まで、投げた(ちょっと局面が違っているかもしれない)。
感想戦。私の▲5七銀では▲4七銀とし、▲2九飛と引く形にすればこれからの将棋だった、と青年棋士の弁。
また▲7二歩では当然▲6六銀右で、これでもまだ戦えたという。
本局は青年棋士の実力におびえ、自分らしい手が指せなかったのが敗因。同じ負けるにしても、もう少し青年棋士をヒヤリとさせたかった。
藤田麻衣子さんのブースに行くと、彼は石井(健太郎)四段とのことだった。
うーむ、石井先生だったか。石井健太郎、憶えておこう。

もう少し場内を見て行こうと思ったが、指導対局で惨敗して、気力が失せた。滞在時間1時間半にも満たなかったが、これで失礼させていただくことにした。
とはいえ世界の将棋企画はおもしろかった。またどこかで開催されたらうれしい。
コメント
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