1日に「第47回将棋大賞」各賞が発表された。私は3月29日にその予想をしたが、ほとんど外れてしまった。では、各賞を記そう。
【最優秀棋士賞】
渡辺明三冠(2回目)
【特別賞】
木村一基王位(初)
【優秀棋士賞】
豊島将之竜王・名人(初)
【敢闘賞】
永瀬拓矢二冠(初)
【新人賞】
本田奎五段
【最多対局賞】
佐々木大地五段 67対局(初)
【最多勝利賞】
藤井聡太七段 53勝(2回目)
【勝率1位賞】
藤井聡太七段 53勝12敗0.815(3年連続3回目)
【連勝賞】
永瀬拓矢二冠 15連勝(3回目)
【最優秀女流棋士賞】
里見香奈女流四冠(5年連続10回目)
【優秀女流棋士賞】
伊藤沙恵女流三段(2回目)
【女流最多対局賞】
伊藤沙恵女流三段 46局(3年連続3回目)
【東京将棋記者会賞】
高橋和女流三段
【升田幸三賞】
Elmo(エルモ囲い)
【升田幸三賞特別賞】
脇謙二八段(脇システム)
【名局賞】
第60期王位戦七番勝負第7局 豊島将之王位VS木村一基九段
【女流名局賞】
第9期女流王座戦五番勝負第4局 里見香奈女流王座VS西山朋佳女流二冠
【名局賞特別賞】
第69期王将戦挑戦者決定リーグ 広瀬章人竜王VS藤井聡太七段
最優秀棋士賞は渡辺三冠。選考者の投票は豊島竜王・名人と7対6だったそうで、僅差だった。選考者は「竜王・名人」より「三冠」を評価したわけで、それに異論はない。
しかしこうなってみると、直近の王将戦最終局は、賞を左右するキーポイントだったわけだ。
特別賞は木村王位で、これはなるほどと思った。私の予想は藤井七段だったが、それだと永瀬二冠があぶれてしまう。敢闘賞に永瀬二冠を据え、スッキリ収まった。
藤井七段は王将挑戦とか朝日杯優勝とか、もうひとつ勲章が増えれば、何か賞を取れたかもしれない。
ただ毎年思うのだが、こうも特別賞が毎年出るのなら、特別賞はレギュラーで設置したほうがいいのではないか。殊勲賞の名称を復活させてもいいと思う。
新人賞の本田五段は当然。私が当たったのはこれだけだった。
東京将棋記者会賞は、高橋女流三段。女流棋士の受賞は珍しく、1993年度(第21回)・蛸島彰子女流五段、1999年度(第27回)・関根紀代子女流四段、2009年度(第37回)・谷川治惠女流四段に次いで4人目。
女流棋界に目を転じ、最優秀女流棋士賞は里見女流四冠。私は失念していたのだが、これらの対象は「女流棋士」で、奨励会員の西山朋佳女流三冠は選考外だった。それなら里見女流四冠でキマリである。優秀女流棋士賞の伊藤女流三段も、対局数を考えれば妥当である。
升田幸三賞は、まさかの「Elmo(エルモ囲い)」。棋士のほとんどが将棋ソフトを活用している今、今後将棋ソフト発の構想や新手の受賞は増えていくだろう。棋士が本領を発揮するのは、もはや終盤の切れ味のみか。
升田幸三特別賞は、「脇システム」。昨年の「一手損角換わり」もそうだったが、「なぜ今頃?」。
最近脇システムがまた見られるからだろうが、それでもピンと来なかった。
名局賞以下の3局は納得である。ただ、王将戦の名局賞特別賞は、対局者が藤井七段でなかったら、受賞されただろうか。やはり対局者のキャラクターは大事だと思う。
【最優秀棋士賞】
渡辺明三冠(2回目)
【特別賞】
木村一基王位(初)
【優秀棋士賞】
豊島将之竜王・名人(初)
【敢闘賞】
永瀬拓矢二冠(初)
【新人賞】
本田奎五段
【最多対局賞】
佐々木大地五段 67対局(初)
【最多勝利賞】
藤井聡太七段 53勝(2回目)
【勝率1位賞】
藤井聡太七段 53勝12敗0.815(3年連続3回目)
【連勝賞】
永瀬拓矢二冠 15連勝(3回目)
【最優秀女流棋士賞】
里見香奈女流四冠(5年連続10回目)
【優秀女流棋士賞】
伊藤沙恵女流三段(2回目)
【女流最多対局賞】
伊藤沙恵女流三段 46局(3年連続3回目)
【東京将棋記者会賞】
高橋和女流三段
【升田幸三賞】
Elmo(エルモ囲い)
【升田幸三賞特別賞】
脇謙二八段(脇システム)
【名局賞】
第60期王位戦七番勝負第7局 豊島将之王位VS木村一基九段
【女流名局賞】
第9期女流王座戦五番勝負第4局 里見香奈女流王座VS西山朋佳女流二冠
【名局賞特別賞】
第69期王将戦挑戦者決定リーグ 広瀬章人竜王VS藤井聡太七段
最優秀棋士賞は渡辺三冠。選考者の投票は豊島竜王・名人と7対6だったそうで、僅差だった。選考者は「竜王・名人」より「三冠」を評価したわけで、それに異論はない。
しかしこうなってみると、直近の王将戦最終局は、賞を左右するキーポイントだったわけだ。
特別賞は木村王位で、これはなるほどと思った。私の予想は藤井七段だったが、それだと永瀬二冠があぶれてしまう。敢闘賞に永瀬二冠を据え、スッキリ収まった。
藤井七段は王将挑戦とか朝日杯優勝とか、もうひとつ勲章が増えれば、何か賞を取れたかもしれない。
ただ毎年思うのだが、こうも特別賞が毎年出るのなら、特別賞はレギュラーで設置したほうがいいのではないか。殊勲賞の名称を復活させてもいいと思う。
新人賞の本田五段は当然。私が当たったのはこれだけだった。
東京将棋記者会賞は、高橋女流三段。女流棋士の受賞は珍しく、1993年度(第21回)・蛸島彰子女流五段、1999年度(第27回)・関根紀代子女流四段、2009年度(第37回)・谷川治惠女流四段に次いで4人目。
女流棋界に目を転じ、最優秀女流棋士賞は里見女流四冠。私は失念していたのだが、これらの対象は「女流棋士」で、奨励会員の西山朋佳女流三冠は選考外だった。それなら里見女流四冠でキマリである。優秀女流棋士賞の伊藤女流三段も、対局数を考えれば妥当である。
升田幸三賞は、まさかの「Elmo(エルモ囲い)」。棋士のほとんどが将棋ソフトを活用している今、今後将棋ソフト発の構想や新手の受賞は増えていくだろう。棋士が本領を発揮するのは、もはや終盤の切れ味のみか。
升田幸三特別賞は、「脇システム」。昨年の「一手損角換わり」もそうだったが、「なぜ今頃?」。
最近脇システムがまた見られるからだろうが、それでもピンと来なかった。
名局賞以下の3局は納得である。ただ、王将戦の名局賞特別賞は、対局者が藤井七段でなかったら、受賞されただろうか。やはり対局者のキャラクターは大事だと思う。