一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2020年冬・哀切の北海道旅行(4)

2020-04-28 08:30:03 | 旅行記・北海道編
コンビニ前にある「新十津川役場」停留所からバスに乗り、タイム13分で滝川駅に着いた。
いつもだったらここから路線バスの利用となるが、今回は堂々とJRの特急に乗れる。次は特急カムイ9号・10時22分発である。4分ほど遅れて入線したが、このくらいの遅れはなんでもない。
旭川には定刻を5分遅れの11時ちょうどに着いた。ここから買物公園通りを通り、「氷彫刻世界大会」の氷像を観てもいいのだが、今回は駅前からシャトルバスを利用する。11時15分の便に乗り、旭橋河畔会場まで直行した。
11時25分、会場着。32年連続、32回目の「旭川冬まつり」である。
あさっぴーとゆっきりんが会場内にいた。しかし齢50をとうに過ぎたオッサンがスリーショットを所望できるはずもなく、私は遠巻きに眺めるのみである。私の精神年齢は25年前から変わっていないが、このくたびれた容姿が25年前と同じ行動を許さない。
ステージのメイン雪像は、あさっぴーがオリンピック会場で活躍しているデザインだった。
そしてステージ上には、各地のゆるキャラ勢ぞろいしていた。
私はあたりをぷらぷら歩く。昔は市民の雪像に興味深く見入ったものだが、ここ数年は場の雰囲気を楽しむことに重きを置いている。
12時になり、TOSHIBAスノーステージが始まった。ステージ前は多くの観光客で賑わっている。今日は天気もよく、最高の観光日和だ。
司会の2人が登場し、撮影禁止をやんわりと告げた。昔はそんな制限はなかったが、SNSの普及により、昨今はどこもかしこも撮影禁止である。
一番手は旭川の歌姫・浅井未歩の登場である。まずは持ち歌を2曲歌う。相変わらず伸びのある声である。一時期「自分を見直して」いたのだが、復調したようだ。昨年は旭川の観光大使にも就任したそうで、とりあえずはめでたい。
3曲目は「愛していますあさひかわ」。しっとり聴かせる雰囲気かと思いきや、アップテンポで元気が出る曲だった。ただ、観客もノリはあまり良くなかった。
最終4曲目は玉置浩二「田園」を歌った。
2人目もおなじみ、柳ジュンである。今年も季節を無視した妖艶な衣装である。あらためて撮影禁止が残念でならない。
まずは「夢去りぬ街」を歌う。この曲はここで何回聴いただろう。「私は旭川観光大使を25年やっています」。もう、年季が違うのである。
続いて美空ひばりメドレーである。「お祭りマンボ」「悲しき口笛」「越後獅子の唄」「あの丘越えて」「人生一路」「港町十三番地」と立て続けに歌う。本家が偉大すぎるのでメドレーは大変だと思うが、それでも柳色を出して、なかなかに熱い。
ラストは「ライラック・トレイン」を熱唱した。
ここでトークショーとなる。浅井未歩と柳ジュンが再び登場し、元パラリンピック・テニス選手の、二條実穂が加わった。もちろん北海道出身で、私も以前この場で拝見したことがある。
二條実穂はかつて大工の棟梁だったが、23歳の時、作業中に事故に遭い、車椅子生活となった。しかし持ち前の根性でテニスプレイヤーとなった。
柳「きのうはサンロク街に行ってお酒を3杯飲みましたよ」
浅井「私はしょうゆラーメンが好きです。旭川は、雪の美術館がオススメです」
そんな施設があることを、私はいままで知らなかった。
再び歌謡ステージに戻り、今度はプラチナボーイズという男性アイドル5人組の登場である。デビューシングル「君へ届け」を披露したが、なよなよとしていて、ちょっと異色である。歌の雰囲気は純烈の「プロポーズ」っぽく、妙に耳に残った。
腹が減ったので、冬マルシェに行く。例年は400円でうどんを食べられる店があるのだが、どこを探しても、ない。仕方ないから「北海道そば」の店で食した。こんな、かけそばみたいのが500円。お金の価値はなんなんだろうと思う。
食べ終わったあとふらふらしたら、400円うどんの店があった。完全な見落としで、クサッタ。
ステージ前に戻ると、ステージ脇で、浅井未歩がニューアルバム「涙のさきに」を手売りしていた。私は以前も浅井未歩のシングルを買ったことがある。今回も求める。
「1枚ください」
「あ、ありがとうございます。あの、私のこと、前から?」
「ああ、ああ、私東京から毎年このまつりに来てまして、未歩さんのCDは数年前も買わせていただきました」
「そうですか! ジャケットにサインしていいですか?」
「もちろん、お願いします」
独身女性と話したのは久しぶりなので、しどろもどろになってしまう。
「SNSとかやられてますか?」
「イエ、ブログしかやってなくて。以前、未歩さんのことも書いたんですけど、あ、その時は写真を載せちゃった、まずいですね」
なんだか私のセリフが怪しすぎて、自己嫌悪に陥ってしまう。ただブログはともかく、ツイッターぐらいは開設しなくちゃいかんと痛感した。
13時30分になり、いよいよりんごちゃんの登場である。柳ジュンや浅井未歩を差し置いてトリで登場だから大したものだ。
りんごちゃん、「皆さんのストレスを私が吸い取りますから~!!」と、なかなかうれしいことを言う。
HOUND DOGの「FFフォルテシモ」、武田鉄矢の「贈る言葉」をオーバーアクションで歌った。
冷えた体をあっためる意味も含め、旭川美術館に行く。今回の企画展は「七彩の美」。旭川ゆかりの画家の作品を展示している。
かなり見応えがあるのだが、急にお腹が痛くなって、催してきた。そういえば旭川では昨年も、河畔会場でお腹が緩くなり、何度も簡易トイレに飛び込んだものだ。
いまもトイレに行きたいが、一度会場を抜けたら再入場はできないんじゃないか?
とはいえいまにも漏れそうである。人間において最大の危機は、こういう時だと思う。
学芸員さんには申し訳ないが、ササッと鑑賞し、トイレに駆け込んだ。
ギリギリセーフだった。あやうく大惨事になるところで、ほっと一息である。私はウンがいい。心からそう思った。
(つづく)
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