一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

タイトル戦番勝負の1回目

2021-10-18 21:58:15 | 将棋雑記
各タイトル戦の、1回目の番勝負を記してみたい。
現在こそ方式が整備されて第1期から番勝負が行われるが、草創期は第1期に番勝負がなかったり、本来は七番勝負の格である棋戦が三番勝負だったりしたことがあった。
また王座戦はタイトル戦ではなく、優勝棋戦だった。タイトル戦に昇格したのは、創設から何と30年後だった。
さらに叡王戦は当初、非公式戦だった。
ともあれこうしてシステムを更新していき、現在のタイトル戦が形成されていったのである。

1939年 第2期名人戦 木村義雄名人 4(○○千千●○○)2 土居市太郎八段
1950年 第1期九段戦 大山康晴八段 2(○○)0 板谷四郎八段
1952年 第1期王将戦 升田幸三八段 4(○○●○○)1 木村義雄名人
1960年 第1期王位戦 大山康晴名人 4(○千○○●○)1 塚田正夫九段
1962年 第1期棋聖戦 大山康晴名人 3(○●○○)1 塚田正夫九段
1962年 第1期十段戦 大山康晴名人 4(○●○○●●○)3 升田幸三九段
1977年 第2期棋王戦 加藤一二三九段 3(○○○)0 大内延介棋王
1983年 第31期王座戦 中原誠十段 2(○●○)1 内藤國雄王座
1988年 第1期竜王戦 島朗六段 4(○○○○)0 米長邦雄九段
2017年 第3期叡王戦 高見泰地五段 4(○○千○○)0 金井恒太六段

1974年 第1期女流名人位戦 蛸島彰子女流三段 2(○○)0 寺下紀子女流二段
1979年 第1期女流王将戦 蛸島彰子女流四段 2(○●○)1 山下カズ子女流名人
1990年 第1期女流王位戦 中井広恵女流四段 3(○○○)0 林葉直子女流王将
1994年 第2期倉敷藤花戦 清水市代女流王位 2(○○)0 林葉直子倉敷藤花
2008年 第1期マイナビ女子オープン 矢内理絵子女流名人 3(○●○○)1 甲斐智美女流二段
2011年 第1期女流王座戦 加藤桃子奨励会1級 3(○●○●○)2 清水市代女流六段
2019年 第1期清麗戦 里見香奈女流五冠 3(○○○)0 甲斐智美女流五段
2021年 第1期白玲戦 西山朋佳女流三冠 4(○○○○)0 渡部愛女流三段

意外に多いのがストレート決着で、男性棋戦4、女流棋戦5を数える。敗者がだらしなく思えるが、敗者は勝者に次ぐ「棋戦第2位」だったわけで、これも誇れる成績である。
コメント
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