一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

女流棋士が増えすぎた

2023-11-07 13:09:27 | 将棋雑記
この1日に、日本将棋連盟からふたりの女流棋士がデビューした。崎原知宙(ちひろ)女流2級と伊藤真央女流2級で、どちらも研修会B2に昇級してのそれである。
これで連盟所属の現役女流棋士は70名となった。ちなみにLPSAのそれは9名である。研修会で女流棋士の資格を得ても、大半が連盟所属を選ぶので、連盟の女流棋士が続々と増える。今年度に限っても、宮澤紗希女流2級、森本理子女流2級、砂原葵女流2級に次いで4人、5人目である(LPSAも含めると、6人目)。とにかく、ひっきりなしにデビューである。そんなわけなので、連盟現役70名中、10名が「女流2級」という異常事態となっている。
まあ、若くてかわいい女性が女流棋士になるのは結構だし、対局料を出すのは連盟と主催者だから私が口を出す筋合いではないが、あんまり簡単に女流棋士になられると、リスペクトできなくなってしまうのだ。
ちなみに、研修生が15歳以下の時点でA2に昇級すると、奨励会6級に編入できる。ということは、研修会B2=女流棋士2級の実力は、奨励会6級より下ということなる。
言っちゃあなんだが、女流2級相手なら、真剣勝負の平手でも勝つことがありそうな気がして―まあ実際は違うのだが―、女流2級が弱々しい気がするのだ。
私がかつて、研修会B2=女流棋士2級を目指す田中沙紀さんを応援したから言いにくいのだが、どうも、現在の規定が緩いのではないか。
そこで提案だが、研修会はA2昇級で女流棋士とすればと思う。その代わり、女流棋士は女流初段からのスタートでいい。
これでも女流棋士デビューの頭数は変わらないかもしれないが、それなら今度は、奨励会5級や4級を女流棋士とするルールに改定すればよい。
それともうひとつ、奨励会から女流棋士への転向時の肩書も、考えたほうがいい。現在は、奨励会1級は女流1級、奨励会三段は女流三段というふうに、段位がそのまま女流棋士のそれにスライドするが、奨励会1級は女流1級より強いし、奨励会三段と女流三段の関係も同様である。
私見では、奨励会1級からの転向なら、即女流三段でいいと思う。
とにかく、女流棋士には強くなってもらいたい。
コメント (4)
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