一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

該当者なし

2023-11-20 23:30:18 | 将棋雑記
かなり先走ってしまうが、2024年の将棋大賞受賞者を考えてみたい。
まず、最優秀棋士賞は藤井聡太八冠で決まり。先日、メジャーリーグの大谷翔平選手が満票でMVPを受賞したが、藤井八冠こそ満票にふさわしい。将棋ファンウン百万人に聞けば、すべての人が、藤井八冠を選出するだろう。
優秀棋士賞は飛ばして、敢闘賞は、順位戦C級2組所属ながら棋聖戦と王位戦の挑戦者になり、藤井棋聖、王位から計2勝を挙げた、佐々木大地七段としたい。
新人賞は、棋士3年目ながら竜王戦の挑戦者になった、伊藤匠七段を挙げたい。
しかしこれだと、優秀棋士賞がいなくなってしまう。
昨年までは渡辺明九段の指定席だったが、今年度無冠に転落しては、とうてい受賞の候補ではない。それは永瀬拓矢九段も同じだ。
そこで各賞を改めてみてみると、伊藤七段は2022年に新人賞を受賞している。新人王戦は何回か優勝が可能だが、新人賞は1回だけだ。
ということは、伊藤七段が敢闘賞。繰り上げで、佐々木七段が優秀棋士賞になるのだろうか?
タイトル戦に敗れた棋士でも、フルセットでギリギリの勝負を演じたならまだいい。しかし、先の佐々木七段を含め、今年度タイトル戦で負けた側は、最高でも1勝しか挙げていないのだ。これじゃあ優秀棋士賞は差し上げられない。
そこで、だ。今年度は優秀棋士賞は該当者なしとする。その代わり、敢闘賞を佐々木七段、伊藤七段の2名とする。
2名とはイレギュラーだが、現行の規定になった2006年から、優秀棋士賞の2名受賞は、2006年、2011年と2回あった。だから敢闘賞の2名受賞があってもいい。
それよりなにより、藤井八冠の成績がぶっちぎりすぎて、対抗の棋士が見当たらないのだ。その差が大きかったという意味で、優秀棋士賞は「該当者なし」でもいいと思う。
むろん、来年の王将戦七番勝負と棋王戦五番勝負で、誰かが藤井八冠からタイトルを奪取すれば、これは満票で優秀棋士賞受賞となる。
でもまあ、無理だろう。いまの藤井八冠には、もう誰も勝てないから。
コメント (2)
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