一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2023年九州旅行・1

2024-01-19 00:37:33 | 旅行記・九州編
(2023年10月16日のつづき)
2023年10月22日、自宅に帰って一息つくと、私のスマホに「あんでるせん」から電話が来ていたことが分かった。これは、キャンセルが出たのではないか?
その日は夜も遅かったので、次の日の明るいうちに、あんでるせんに電話を掛けた。ここで不思議なのが、いままではほとんど電話が繋がらなかったのに、こういう時はさらっと繋がるのだ。
電話には奥さん?が出て、私が前夜に電話に出なかったことを詫びると、「出られない状況だったんでしょうから」と理解してくれた。
先方からの電話は、やはりキャンセルの連絡だった。12月15日(金)、ひとり空きがでたという。
もちろん私はOKである。もう少し手間取ると見ていたので、意外と早く来たな、というのが実感だった。これで25年連続、25回目のあんでるせん訪問が確定した。
そして、旅行日程は12月14日(木)~16日(土)とした。九州上陸当日に現地に行くのはせわしないし、また体験後も、その日はホテルに泊まり余韻に浸りたかったからである。ただ行程的には、あんでるせんを初日にしたほうが、残り2日の移動に制約がなかった、ということはある。
ともあれ日程が決まり、そのぶん飛行機のチケットも安く手に入るわけだが、まだ焦る必要はない。帰りは福岡空港からとして、行きの空港をどこにするか。この検討が楽しいのである。
結果、鹿児島空港は久しく訪れていなかったので、ここにすることにした。
航空会社はスカイマークが安いので、利用する。ANAを利用してマイルを貯めたいのだが、仕方ない。
11月上旬に「いま得」で、羽田→鹿児島(11,170円)、福岡→羽田(14,880円)を予約・購入した。

12月14日早朝。私は羽田空港第2ビルターミナルに行き、モニターで座席を指定する。15A、16Aの非常口座席は空いていたが、あそこからは外が見えないのではないだろうか。よって、後方のB席を指定した。
席に向かうと、私の席にAのオッサンの上着が置かれていた。Cのおばさんが、「(上着を)上に上げましょうか」と言ったら、Aのオッサンは、それを自分の膝の上に置いた。が、私は極めて不愉快である。
私が以前北海道の鉄道旅行をしたとき、指定席を取ったにもかかわらず、私の席に先着されていたことが2回もあった。
今回も、Bは私の席であって、オッサンの上着の席ではない。オッサン、せめて離陸まで我慢しろよ。それで隣に人が来なかったら、上着を置けばいい。その数分が、なんで待てないのか。まったく、心根がさもしいと思った。
スカイマーク303便は定刻に離陸した。機長はIwase氏、副操縦士はWatanabe氏、客室チーフはYajimaさん、それに研修生も乗っていた。そのスッチーのひとりに、中村真梨花女流四段似がいた。
機内では飲み物のほかに、Kit-Katのサービスがあった。これもおなじみである。
機内ではきょうの行程を考えるが、手元に資料がなく、検討のしようがない。
飛行機は定刻より8分早い10時37分、鹿児島空港に着陸した。
さて、ここから連絡リムジンバスで、鹿児島中央駅に向かう。ここが最初の分岐点で、これから3日間あるから、3日間バス乗り放題の「SUN Qバス」を使う手はある。しかし鉄道にまったく乗らないということはないから、ここはふつうにおカネを払うことにする。
空港から鹿児島中央駅までは1,400円だった。以前は1,200円だったから、けっこうな値上げである。
私は財布から「いわさきICカード」を出した。おもに鹿児島県内で使えるバスカードで、これを使うのは数年ぶりだ。それは2枚あって、1枚をかざすと、残額は50円だった。もう1枚をかざすと1,400円だった。ピッタリである。
が、実際は100円残った。そう、いわさきカードを使うと、空港バスが100円割引になるのだ。この特典はいまも残っていた。
いわさきカードは1,000円チャージの時点で1,100円となる。よって、このリムジンバスの場合、200円のトクになるのだ。これは知っていてよい知識である。
ほぼ満席でバスは出発し、タイム38分で鹿児島中央バスターミナルに到着した。
すると、鹿児島中央駅横に、巨大なビルが建っていた。ここ、かつてはアーケード街で、その中に入っていた町中華のチャーハンを、いつも美味しく食べたものである。
だけどこんなバカでかい建物になってしまった……。もはや興味はないので、駅に入る。
さてきょうのこれからだが、指宿まで行って砂風呂に入るか。その途中にある中華料理屋「紅龍」も寄りたい。大赤字の指宿以西の鉄路にも乗りたいところである。
もしくは、ストレートに鹿児島本線と肥薩おれんじ鉄道を利用し、途中の温泉場で下車しながら長崎まで近づくか。
だが私には気になる路線があった。鹿児島県内陸部に位置する吉松駅から、南東の都城駅に至るローカル線で、双方の駅の頭文字を取り、吉都(きっと)線という。
これはいままでの旅行で乗ったことがないのだが、こういう時こそ初乗りすべきではないのか。機内でキットカットを食べた縁もある。
とすると、この3日間は鉄道三昧の気もしてくる。それなら「旅名人の九州満喫きっぷ」がよい。九州全部の普通列車に3日間乗り放題で11,000円である。
私はまず券売機に向かったが、それらしい表示がない。それでみどりの窓口に入ったが、客がいっぱい並んでいた。これは小さくない誤算である。
現在11時45分。先の吉都線に乗るには、11時59分発の日豊本線に乗り、隼人で肥薩線に乗り換え吉松に行かなければならない。
窓口で応対する係員は3人から4人に増えたが、あと14分で乗れるかどうかは微妙である。もし間に合わなかったら、指宿か肥薩おれんじ鉄道ルートに変えればよい。
おばちゃんが細かいことを係員に相談している。みどりの窓口に並んでいて閉口するのがこの手で、どうも女性は、自分が乗る列車をここで決めるところがある。ちなみに男性の場合、自分が乗る列車を決めてから窓口に行く傾向がある。
おばちゃんがやっと終わり、ほかの客も終わり、スムーズに動き出した。私もめでたく「旅名人きっぷ」を買い、改札口できょうの日付を捺してもらい、11時59分の日豊本線に滑りこめた。
しかし旅は始まったばかり。この選択の成否は、今後の行動にかかっている。
(つづく)
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