一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

青野九段、800勝なるか(3)

2024-01-27 00:03:31 | 目を考える
公式戦800勝を目指す青野照市九段は、25日に第50期棋王戦予選で塚田泰明九段と対戦したが、敗れた。そう簡単に、偉業は達成できないのである。
ところで塚田九段といえば、先日の将棋フォーカスでも特集されていたが、私たちの世代では、大いなる天才のひとりである。
中学2年でアマ名人戦準優勝。奨励会は2年4ヶ月で抜けるスピード四段。高校時代には専門誌に楽しそうな学園生活が掲載され、当時「男クラ」で底辺をさまよっていた私は、塚田四段がまぶしく見えたものである。
デビュー6年目には公式戦22連勝を記録。22歳で王座を獲得した。翌年、A級八段。「花の55年組」の出世頭で、永久に塚田王座の時代が続くと思ったものである。
ところが塚田九段の栄華も適当なところで終わった。順位戦A級7期、竜王戦1組9期は誇れる成績だが、実は青野九段はA級11期、1組6期で、合計すると塚田九段より1期多い。
しかも塚田九段は現在フリークラスで、2030年、65歳での引退が決まっている。なんと、青野九段よりリタイヤの年齢が低いのである。
青野九段は「細く、長く、頑張った」と述べたが、長く頑張ることこそ難しい、と教えてくれる。
さて、青野九段の残るチャンスは5回。

第74期王将戦一次予選1回戦 渡辺和史六段
第82期C級2組順位戦10回戦 横山友紀四段
第82期C級2組順位戦11回戦 安用寺孝功七段
第37期竜王戦6組昇級者決定戦
第74回NHK杯予選

渡辺六段と横山四段は若手で、簡単には勝たせてくれないだろう。よって、順位戦C級2組で現在0勝8敗の安用寺七段が狙い目だが、どうなるか。
コメント (2)
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