付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「銃姫」 高殿円

2007-12-28 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「世界は変えるものじゃない。変わるものなのよ」
 『銃姫』からリムザの修道院長エステラの言葉。

 銃の力を借りなくては人が魔力を発動させられなくなった時代。既に大都市では電話やタイプライターが実用化されつつあったが、それでも人と人との戦いには、銀の銃弾に魔力を封入する魔銃士が大きな役割を担っていた。
 魔銃士のセドリックとアンブローシア、そしてセドリックの姉であるシスター見習いエルウィングの3人は、世界を滅ぼすことさえできるという兵器〈銃姫〉を奪って逃亡した天才魔術師オリヴァントを追跡しているのだが……。


 ちょっとした笑えるエピソードが合間合間に挿入されているけれど、基本的に暗くて重い話。救いがありそうで……実はないよね。この先、なんらかの転換点があるかもしれないけど、乳の大きさに惑わされてはいけない。
 あと、魔銃士が主役というのに、1巻の時点では、今ひとつ銃撃魔法戦に盛り上がりが欠けるのが残念。せっかくの設定なので、もっと「銃を撃つ」ということにこだわって欲しいな。このままだと単に杖の代わりに銃を使いました、杖を使わないのに魔法が使えるなんて!?というレベルに終わってしまうんでもったいないです。

【銃姫】【高殿円】【エナミカツミ】
コメント
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