宇佐平野の中に佇む古墳である。宇佐風土記の丘に見られるような古墳群は形成されていない。独立した古墳のようである。「ようである」と言ったのは周囲に古墳を見ないからである。小さな古墳は削平された可能性が大であるということだ。
直径53m 高さ6m 5世紀後半 裾野がなだらかに延びてゆく堂々たる円墳である。この様な時代、平野部に堂々たる古墳を築くなどは強大な力を持つ支配者であったろう。また、風土記の丘における前方後円墳ではないことが駅館川以南の一族とは異なると言うことである。更に特異な甲冑が出土しており(大分県では他に例が無い)力の差が歴然としているのではないか。ユニークな古墳である。
その当時では威容を誇り、見る者に畏怖の念を抱かせたのではないかと思われる。
素晴しい古墳だ。