夢枕獏 1989年 早川書房
きのうのつづき、夢枕獏。
「ブッダの方舟」は、たぶん中沢新一が好きだから、読んでみたんだと思うんだけど、そのなかで、本書が書かれてるのと同時期におこなっていた対談らしい、ってことで夢枕獏のこの小説も読んでみたんだと思う。
夢枕獏自身は「ブッダの方舟」のなかで、本書を「宮沢賢治が須弥山に生まれ変わって、兜率天まで上がっていく話」と言ってますが、そういう物語です。って、わからないですよね
あとがきでは、「進化についての物語」とも言ってるし、「宇宙についての物語」であるとも言ってます。「天についての物語」とも言ってます。なんか壮大ですね。
そして、「二重の構造を持った螺旋の物語」とも言ってます。螺旋、それは素敵なキーワードだと思います。
ところどころに、螺旋に関する逸話が挟まってますが、それが物語の神秘性を増しています。
たとえば、オウムガイって生物は、何億年も生き残っている。同時期に発生したアンモナイトは、絶滅してしまったのに、どうしてか。オウムガイの螺旋は、数学的に理想の螺旋を描いている、その弧に接する直線をひくと、その直線と弧とが常に60度角になる対数螺旋と呼ばれる螺旋であり、それは宇宙の真理に最も近いからだ、とか。完全な螺旋を有したものには神の力が宿る、って。
どうにもカッコいいですね。
私は、こういうのが好きで、よくわからないけど真理なんぢゃないかってのに魅せられることがあります。
これは私の個人的な考えっていうか思い込みなんだけど、銀河系とか宇宙が渦を巻いてるのと、生物のDNAが螺旋構造で渦を巻いてるっての、起源が同じなんぢゃないかとにらんでいます
きのうのつづき、夢枕獏。
「ブッダの方舟」は、たぶん中沢新一が好きだから、読んでみたんだと思うんだけど、そのなかで、本書が書かれてるのと同時期におこなっていた対談らしい、ってことで夢枕獏のこの小説も読んでみたんだと思う。
夢枕獏自身は「ブッダの方舟」のなかで、本書を「宮沢賢治が須弥山に生まれ変わって、兜率天まで上がっていく話」と言ってますが、そういう物語です。って、わからないですよね

あとがきでは、「進化についての物語」とも言ってるし、「宇宙についての物語」であるとも言ってます。「天についての物語」とも言ってます。なんか壮大ですね。
そして、「二重の構造を持った螺旋の物語」とも言ってます。螺旋、それは素敵なキーワードだと思います。
ところどころに、螺旋に関する逸話が挟まってますが、それが物語の神秘性を増しています。
たとえば、オウムガイって生物は、何億年も生き残っている。同時期に発生したアンモナイトは、絶滅してしまったのに、どうしてか。オウムガイの螺旋は、数学的に理想の螺旋を描いている、その弧に接する直線をひくと、その直線と弧とが常に60度角になる対数螺旋と呼ばれる螺旋であり、それは宇宙の真理に最も近いからだ、とか。完全な螺旋を有したものには神の力が宿る、って。
どうにもカッコいいですね。
私は、こういうのが好きで、よくわからないけど真理なんぢゃないかってのに魅せられることがあります。
これは私の個人的な考えっていうか思い込みなんだけど、銀河系とか宇宙が渦を巻いてるのと、生物のDNAが螺旋構造で渦を巻いてるっての、起源が同じなんぢゃないかとにらんでいます

