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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

キングフッドに乗る

2010-03-22 22:10:03 | 馬が好き
あした火曜日はちょっと用事があるんで、きょう月曜のうちに乗馬に行く。
月曜といっても、きょうは祝日なんで、いわゆる少年団(小学生・中学生・高校生)の練習日にあたってる。そういう場合、ふつうオッサンは来ちゃいけないんだけど、そこを何とかって混ぜてもらう
札幌んときは、冬休みだ春休みだといっては来ている高校の部活の隊列に混じって平気でやってたんで、私にとっては何の違和感もない。子供たちがどう思ってるか知らないけど


(↑20頭の馬が外に出てるの久しぶりに見た)
大勢で乗ると、ほかの人の乗ってるの見て、「あー、あの馬はあんなこともするんだな」とか発見がいろいろあって楽しいんだけどね。
ひさしぶりに、寝ワラあげもする。札幌んときは、行くと毎日、厩舎作業してたんだけど、こっち来てからは、あまりしない。


「何乗ります?」 一応訊かれる。ゴーインに混ぜてもらってる身でゼータクは言っちゃいけない。で、「ジャックの2番」って言ったら、軽くスル―された

(ジャックっていうのは乗ったことないんだけど、体験乗馬とかで見てるとおとなしそうな馬。“2番”っていうのは、一日に二人以上が同じ馬を使うときの二人目の騎乗者のこと。エネルギー有り余ってるとかで馬がイケイケになったりする事態は、たいがい一人目で終わり“2番”は安全である)
しかたないんで、「あ、子ども優先で、余ったのでいいです」
「ルバスクにしますか? あとは、ニアフュージョン、セルスコール、キングフッド…」
はい、決まり。乗ったことない馬ご指名シリーズ、第何弾かってことで、キングフッドにしてください。
「そうですか? あまりオススメはしませんよ…」「え?


キングフッドは、サラブレッド13歳(1997年生まれ)、父トウカイテイオー・母メイクアウィッシュ・母の父ノーザンテースト、例によって元競走馬なんだけど、2005年1月から乗馬になってるんでキャリア5年ってとこか。

(↑頭文字のKをおしりに。サークルK?)
見た目からして小さくて、おとなしそう。馬装してると、コチョコチョちょっかい出してくるけど、そういうのは別にキライぢゃない。いつも練習後にポケットにリンゴとか隠し持ってるのがばれると、そのうち最初から「出せよ~」って攻撃しかけてくる馬もいるけどね

(↑出陣前のキングフッド。馬をつながないで、放したまま写真を撮ってはいけません、よいこはマネをしないように。)
馬装できて、厩舎のまわりを常歩して、アブミの長さとか調節してると、あれ?妙に元気、元気。ゆっくり歩けーって抑える。馬場に向かう道もそう。

さて、小学生チームに混ざるか、高校生中心チームに入るか、迷ってると、「あ、それは部班に入ると危ないかもしれないんで、各個でお願いします」って言われる。「えっ?
中高生主体チームが9頭、小学生中心チームが6頭、ほかに私を含めて各個で乗ってるのが3頭。ふだんロンリーライディングしてる私にしてみたら、18頭の馬が馬場にいるのは壮観。
(写真撮ろうと思ったけど、撮れなかった。なんか、キングフッドから手を放すとアブナイ感じだったんだよね)

しかたないので、空いてるところで、適当に乗る。速歩で回転、回転。なんか元気だなー。
それはそうと、忙しいぞぉ 歩幅が小さいのかな? コンキスターが一歩あるく間に二歩くらいあるいてる感じ、歩度を伸ばしてみるけど、伸びてくってよりも、テッテッテッテッ!ってせわしない。
なんかブッ飛んでっちゃいそうな気がするんで、小さい巻乗り、小さい輪乗りで、ご機嫌をうかがう。
駈歩に移行してもそう、かるーく走ってくれるんだけど、ありゃ?なんか妙に元気
ちなみに、右手前のほうが、馬体が内側に傾く感じがする(あくまで感じ) 背が高くないんで、異常に地面が近づく気がする
うーん、駈歩の詰めたり開いたりも、右回りでは納得いったとまではいかず、歩度を伸ばすと爆走しそうな手ごたえで、なんか難しいなーと思う。

さて、そんな不安は知ったこっちゃなく、部班運動を終えた中高生たちと、一緒に障害へ向かうことになる。隊列のいちばん後ろにくっついてく。
速歩でクロス。何もしなくても、軽く飛ぶ 「速い!」と言われる、はい、わかってました。次からは、もうちょっと抑える。
あれ?でも、なんか、障害飛んだあと、すげえ元気、元気 今にもどっかブッ飛んでっちゃいそう。
何回やっても、飛んだあとのエキサイティングなのが直んない まっすぐ止めようとしても、うまくいかない。何度か、飛び終わって輪乗りしてる中高生たちの方へ、勢いついたまま駈歩で乱入していく。スイマセンジャマして。
んぢゃ、次は駈歩で、ってことになるんだけど、元気、元気。ゆっくりした駈歩つくることはできるんだけど、飛んだあとのカーッとしたのを制御できない。
なんか、マズイぞ、これ ひさしぶりに“腕の疲れる”馬、乗っちゃってるかも…。
さあ、だんだん難しくなるよぉ。3連続のクロス、速歩で向かってく、3番目を飛んだあとには、すごい勢い、まっすぐ止めてやろうと思うと、馬ガッと歯向かう感じ、ケンカするとやばいから適当に巻乗り
これはヤバイな、と思って、次からは、順番とばして勝手に常歩で輪乗りして休憩。
「いいですよ、飛んでください」「えー?飛ぶのぉ、これ?」「大丈夫、110(センチ)までは楽勝です」「…」
3連続クロスの後に垂直1コつくる、ゆっくりの速歩で向かってって、ポンポン・ポン、ポーン! 飛ぶよ、飛ぶ飛ぶ。なんの問題もない、向ければ飛ぶ。でもねぇ、ああ、またエキサイトしてるぅ。「わかった、わーったから!」と声をかけながら巻乗りしてなだめる
「次、これ、駈歩でいってみますか!?」「いいです…」「障害、(高さ)上げましょうか!?」「いいです…」

んー、なんかヤバイと思いつつ、常歩で、置いてある横木のまわりを回転、8の字書いてまわる。外側の手綱を意識して。常歩でできないことが駈歩でできるわけがない、が私のモットー。姿勢を入れ替えて、回転、回転。
こんど、地上横木を速歩でまたぐ。5つあるんだけど、最初はゆっくりでも、4本目くらいから勢いついてきて、5本目は飛ぶような勢いになっちゃう。駈歩になったところを、速歩、常歩って落として、まっすぐ止める。止まったとこで、おまけで3歩くらい後退。お?できるぢゃない? クビをポンポン
何度か繰り返す。言うこときけ、きいて、きいてくれますかぁ?って感じで、何回かやりとりをする。心なしかだいぶ落ち着いたような気がする。
高校生たちが、あがって(馬場から退場して)誰もまわりにいなくなったとこで、再チャレンジ。
駈歩で障害に向かってく、たぶん60センチくらい、最初は左手前、飛ぶまでは問題なし、飛んだあとは、ヤベッ!さっきより燃えてるぢゃない!?
右手前の駈歩は、内側に傾く感じしながら、すごい勢いがある、一回、二回と巻乗りして、まぁこれならってスピードで障害に向かってく。
飛ぶまでは問題ないんだけど、飛んだあと、えらく走られた。声かけながら、小さく回るんだけど、馬は全然やめる気ない。ほかにも置いてある障害のまわりとかを小さく回るんだけど、ちょっと油断すると一気に駆けていっちゃいそう。ひさしぶりに、マジやばいかも!?って思った。手綱ひっぱれば引っ張るほど、いい具合にかかっちゃって危険
どうにか常歩に落として、クールダウン。馬が走っちゃったときに、襲歩(しゅうほ=ギャロップ)に対する恐怖って、やっぱ、ある。自分の知らないスピードで走られたらどーしよー、止められるかなって。ときどき思うんだけど、いちど広い馬場で思いっきり走る経験をしたら、何があっても対応できる自信がつくんぢゃないかなって気がする。(でも、やっぱ、やってみる気にはならん。)
ちなみに、乗ってるときの感触は、全然わるくない。速歩も駈歩も、伝わってくる反撞は柔らかくて、どっちかっていうと乗りやすいの部類に入ると思う。
障害の踏み切りも着地も、ヘンに急加速・急停止とかする雰囲気なく、不安定に揺れたりとか、ガタンって感じのショックとかをまったく感じない。制止しきれず走られちゃうときでも、尻っパネとか、横っ跳びとかって動きは全然ない。
だから、ちっとやそっと元気良過ぎの走り方をされても、落ちるかも!?なんて不安はまったくなかった。

ふー、しんどかったぁ。そんな私の気持ちは知らず、練習後は涼しい顔して、おとなしいぃキングフッド。リンゴやったら、あたりまえのように食べてた。

おまけ↓ 春の陽ざしに、のんびりと日向ぼっこしてる、ポニーの「ハッピー」と「ジョニー」
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