岡崎京子 1996年7月1日 角川書店・ヤングロゼコミックスDX
ヲカザキの短編集。
収録作は以下。カッコ内は各作品のトビラめくった裏にある副題のようなもの、作者が書いたもんかどうか私は知らない。
「LOVE,PEACE&MIRACLE -紙の上のスライドショウ-」(星に願いをかけたい時に)
これは6ページの、1ページ1枚の絵が描かれたものですね。意味はよくわかりません。
「夏の思い出」(すべてのことが起こることを信じる人に)
「危険な二人」に出てくるセーコちゃんとヨーコちゃんの199X年夏の話。ハワイから帰ってきたら、電気もガスも電話も止められて、現金8420円しか持ち合わせてない状態になっちゃった二人が、食い逃げして、トラックの荷台に乗ってったら、知らない海辺にたどりついてって話。バカバカしくて罪がなくていいっすね。
「チョコレートマーブルちゃん」(学校が大嫌いだった人達と 学校が大嫌いな子供達に)
これは何の話かってのは説明すんのむずかしい、とある男のアパートで出くわした鈴木裕子と田中優子のどこへも行かない話。
ただ、この作品の冒頭でどっちかのユーコちゃんが叫ぶ「あたしの夢はああ~!! いつかイルカの背中にのることどぇーす!!」に続く、「それから 大金持ちになって フリッパーズ・ギターを 無理やり再結成させること どぇーす!」「そして100畳の大広間で あたしだけのために 演奏してもらい まーす!!」というフレーズは大好きです。
「GIRL OF THE YEAR」(なにかを好きになりたい人々に)
女子高の2年に編入したボルネオ帰りの帰国子女である山田律子さんが、校内で勝手にヒロインにされちゃって、本人はなんか違和感をもっている。タイトルの“ガール・オブ・ジ・イヤー”は校内の一種のミスコンで、優勝者は芸能界入りが約束されてるようなもんだけど、主人公はまったくやる気がないのに担ぎ出されちゃう。
「チワワちゃん」(友だちと別れたことのある人に)
主人公はいきなり死んぢゃってます。バラバラ殺人事件の被害者“千脇良子 20歳 看護学校生”って新聞に名前が乗ってたのが「チワワちゃん」。生前の彼女を知る仲間たちが、彼女のことを語るってストーリー展開。私たちは彼女について何かわかってたんだろうか何もわかってなかったんだろうか、って疑問が、わりと淡々と回想されてくなかから浮かんでくるとこが、なかなかいいッス。
「空を見上げる-あとがきにかえて-」
って“あとがき”です。
ヲカザキのあとがきって、対談っぽくツーっと自作とか近況を語ってる感じが多かったのに、1996年3月31日付のこのあとがきは妙にマジメ。
>この短編集を編んでみて、読みなおしたり描きたしたりしながら、あらためておもったことには、人はいろんなことがコワいんだな、ということです。(人によってその種類や質はちがいますが)。そしてわたしは、自分がいろんなことがコワくなくなるように、これらのマンガを描いたような気がします。
というところが、いま読めば、非常に意味シン。ヲカザキはこれらの作品で何が言いたかったんだろう。
「好き?好き?大好き?」(キスが甘いだけじゃないことを知ってしまった人達に)
んー、これよくわかんないんだよね、『好き好き大嫌い』のなかの「エピローグのようなもの」のほうが私は好きだなー。
ヲカザキの短編集。
収録作は以下。カッコ内は各作品のトビラめくった裏にある副題のようなもの、作者が書いたもんかどうか私は知らない。
「LOVE,PEACE&MIRACLE -紙の上のスライドショウ-」(星に願いをかけたい時に)
これは6ページの、1ページ1枚の絵が描かれたものですね。意味はよくわかりません。
「夏の思い出」(すべてのことが起こることを信じる人に)
「危険な二人」に出てくるセーコちゃんとヨーコちゃんの199X年夏の話。ハワイから帰ってきたら、電気もガスも電話も止められて、現金8420円しか持ち合わせてない状態になっちゃった二人が、食い逃げして、トラックの荷台に乗ってったら、知らない海辺にたどりついてって話。バカバカしくて罪がなくていいっすね。
「チョコレートマーブルちゃん」(学校が大嫌いだった人達と 学校が大嫌いな子供達に)
これは何の話かってのは説明すんのむずかしい、とある男のアパートで出くわした鈴木裕子と田中優子のどこへも行かない話。
ただ、この作品の冒頭でどっちかのユーコちゃんが叫ぶ「あたしの夢はああ~!! いつかイルカの背中にのることどぇーす!!」に続く、「それから 大金持ちになって フリッパーズ・ギターを 無理やり再結成させること どぇーす!」「そして100畳の大広間で あたしだけのために 演奏してもらい まーす!!」というフレーズは大好きです。
「GIRL OF THE YEAR」(なにかを好きになりたい人々に)
女子高の2年に編入したボルネオ帰りの帰国子女である山田律子さんが、校内で勝手にヒロインにされちゃって、本人はなんか違和感をもっている。タイトルの“ガール・オブ・ジ・イヤー”は校内の一種のミスコンで、優勝者は芸能界入りが約束されてるようなもんだけど、主人公はまったくやる気がないのに担ぎ出されちゃう。
「チワワちゃん」(友だちと別れたことのある人に)
主人公はいきなり死んぢゃってます。バラバラ殺人事件の被害者“千脇良子 20歳 看護学校生”って新聞に名前が乗ってたのが「チワワちゃん」。生前の彼女を知る仲間たちが、彼女のことを語るってストーリー展開。私たちは彼女について何かわかってたんだろうか何もわかってなかったんだろうか、って疑問が、わりと淡々と回想されてくなかから浮かんでくるとこが、なかなかいいッス。
「空を見上げる-あとがきにかえて-」
って“あとがき”です。
ヲカザキのあとがきって、対談っぽくツーっと自作とか近況を語ってる感じが多かったのに、1996年3月31日付のこのあとがきは妙にマジメ。
>この短編集を編んでみて、読みなおしたり描きたしたりしながら、あらためておもったことには、人はいろんなことがコワいんだな、ということです。(人によってその種類や質はちがいますが)。そしてわたしは、自分がいろんなことがコワくなくなるように、これらのマンガを描いたような気がします。
というところが、いま読めば、非常に意味シン。ヲカザキはこれらの作品で何が言いたかったんだろう。
「好き?好き?大好き?」(キスが甘いだけじゃないことを知ってしまった人達に)
んー、これよくわかんないんだよね、『好き好き大嫌い』のなかの「エピローグのようなもの」のほうが私は好きだなー。
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