夏目漱石 昭和23年発行・昭和43年改版 新潮文庫版
先週の読書の時間(っていうのは新幹線による移動と、夜寝る前のこと)に読む小説は、なににしようかちょっと迷った結果、こないだ「三四郎」を読んで、気にかかってたんで、「それから」にした。
持ってるのは、昭和59年の74刷。読んだ記憶あんまりっつーかほとんど無いなー。
(っていうか、今回読み直して思ったけど、当時の私には理解できないでしょ、これ。)
「それから」は「三四郎」の続編といわれてるけど、一応登場人物はべつのひと。主人公は小川三四郎君ぢゃなくて、長井代助。
この主人公が、30歳なんだけど、定職ももたず、でも親のおかげで家を持ってて、しかもそこに書生まで住まわせているというツワモノ。なんつったっけ、こーゆーの? 高等遊民?
で、親からは結婚しろなんて言われるんだが、あーだこーだ言って拒否してる。
ところが3年ぶりに再会した友人といろいろあるうちに、かつて自分が仲とりもって縁談まとめてやるまでした、その友人の妻なくしては生きられないとまで決意しちゃう。あいかわらず職もないくせに。
んで、その奥さんを友人から奪っちゃうし、そんなこときいて激怒した親兄弟には縁切られちゃうし。(なんせ明治のことだからね。世間的には大罪なんでしょ。)
そーゆー身勝手な恋愛話は、私はいちばんキライな部類に入るんだが、なんか今回は、勢いよく止まんなくなって一日半くらいで読んぢゃった。なんだかんだいって、夜、横になりながら読んでんのに、眠くならないで、ページを繰り続けるのはけっこう珍しい。
冷静にみれば、ひどい話なんだけど、でも主人公がそういう選択をするのはしょーがないんだ、みたいなところへストーリー展開を持ってかれちゃうとこが、うまいっていうかなんていうか、今回改めて読んで感心させられた。
…こーなってくると、さらにこの続きの「門」が気になってくるなー。そのうち読まざるをえんかも。
先週の読書の時間(っていうのは新幹線による移動と、夜寝る前のこと)に読む小説は、なににしようかちょっと迷った結果、こないだ「三四郎」を読んで、気にかかってたんで、「それから」にした。
持ってるのは、昭和59年の74刷。読んだ記憶あんまりっつーかほとんど無いなー。
(っていうか、今回読み直して思ったけど、当時の私には理解できないでしょ、これ。)
「それから」は「三四郎」の続編といわれてるけど、一応登場人物はべつのひと。主人公は小川三四郎君ぢゃなくて、長井代助。
この主人公が、30歳なんだけど、定職ももたず、でも親のおかげで家を持ってて、しかもそこに書生まで住まわせているというツワモノ。なんつったっけ、こーゆーの? 高等遊民?
で、親からは結婚しろなんて言われるんだが、あーだこーだ言って拒否してる。
ところが3年ぶりに再会した友人といろいろあるうちに、かつて自分が仲とりもって縁談まとめてやるまでした、その友人の妻なくしては生きられないとまで決意しちゃう。あいかわらず職もないくせに。
んで、その奥さんを友人から奪っちゃうし、そんなこときいて激怒した親兄弟には縁切られちゃうし。(なんせ明治のことだからね。世間的には大罪なんでしょ。)
そーゆー身勝手な恋愛話は、私はいちばんキライな部類に入るんだが、なんか今回は、勢いよく止まんなくなって一日半くらいで読んぢゃった。なんだかんだいって、夜、横になりながら読んでんのに、眠くならないで、ページを繰り続けるのはけっこう珍しい。
冷静にみれば、ひどい話なんだけど、でも主人公がそういう選択をするのはしょーがないんだ、みたいなところへストーリー展開を持ってかれちゃうとこが、うまいっていうかなんていうか、今回改めて読んで感心させられた。
…こーなってくると、さらにこの続きの「門」が気になってくるなー。そのうち読まざるをえんかも。
