今日は、アイスクリームの日であると、今朝のめざましTVで知った。
ちょっと調べてみると、1869年(明治2年)の今日、横浜の馬車道で、町田房蔵さんという人が、氷水屋を開き、日本で初めて、「アイスクリン」を製造、販売したとのこと。
当初は、氷を函館から運び、時間をかけて丁寧に作ったから、あまりに高価で売れなかったが、伊勢山の大祭の出店で販売したところ、おおいに売れて、人気を博したらしい。
アイスクリームの日など知らないぞと思って、さらに調べてみると、何と「日本アイスクリーム協会」なる団体があって、1964年に、この日をアイスクリームの日と定めたらしい。ずいぶん、歴史のある記念日なのだ。それで、浸透しなかったのは、PR不足と、この5月初旬という微妙な時期の設定によるものだろう。やはり、海の日近辺に、設定してもらいたかったところ。もしくは、よくある駄洒落的な日程の設定はできなかったか(考えようと思ったが、思いつかなかったのでやめた)。
今、町田さんが、アイスクリンを初めて販売したところには、母子像のモニュメントがある。1976年に、日本アイスクリーム協会が、設置したものだ。この像の、芸術性が高いのは、評価するところだが、アイスクリンと、母子像との関係は不明。この像が、アイスクリンと関係があることを知っている人も少なかろう。
アイスクリンの大きな像(ソフトクリームのお化け的なもの)を設置すれば(単純な構造なので、安上がりにもできる)、もっとPR効果があっただろうなどというのは、野暮か。
今日は、アイスクリームの日にふさわしい好天だった。
なぜ、アイスクリームがアイスクリンになってしまったかを説明した資料は、見つからなかった。
たぶん、まだ英語の導入期で、”N”と”M”の区別が曖昧だったものと思われる。それとも、実は、"ICE CLEAN"だったのか。
ちなみに、このアイスクリンなるものを最初に食した日本人は、あの咸臨丸で、訪米したみなさん(勝海舟ご一行様)だったらしい。