昨日のヨコハマワールドウォークの途中、神奈川県立歴史博物館の”ようこそ神奈川へ 20世紀前半の観光文化”という企画展を見た。
昭和初期の観光地図、震災復興を記念して山下公園で開催された横浜大博覧会の様子、今はなき花月園の様子、駅弁の変遷、当時の修学旅行の記録、漫画家が残した神奈川県各地の様子等、規模はさほどでもないが、興味深い展示が数多くあって、楽しめた。
パンフも、駅弁のパッケージをもじった表紙で、面白い。
中学当時仙台にいた私も、修学旅行で、(小学時代に住んでいた)鎌倉を訪れた一人である(1974年ごろか)。
宮城県の女子高の修学旅行の行程表も展示されていたが、1937年に、8日間で、東京、伊勢、奈良、京都、鎌倉、東京を回っている。戦時色が強まっていただろうこの時期に、すごい修学旅行が行われていたものだと驚いた。
ちょうど70年前の今日(5/6)、彼女達は、バスで鎌倉観光をしたことになっている。鶴岡八幡宮、建長寺、鎌倉宮、長谷寺、大仏を見学したらしい。
次の日は、東京見物で、明治神宮、靖国神社、遊就館、聖徳記念絵画館、神宮外苑、乃木邸、泉岳寺、日比谷公園、東京朝日新聞社、被服廟跡?、新国会議事堂を見物したとある。その日の夜行列車で、仙台に帰っている。
鎌倉のコースは、今とそんなに変わらないが、東京のコースは、時代を感じさせる。国会議事堂は、まだ新しかった。靖国神社、乃木邸等で、軍事(国防?)の大切さを、叩き込まれたのだろう。
当時の彼女達にとって、驚愕と感動の、8日間であったに違いない。
ということで、亜細亜探訪中の私には、ひじょうに勉強になった展示でもあった。