村上氏に対する求刑があった。3年。短いのか長いのかはわからないが、自分のための行動でもあったし、日銀の福井総裁を含むファンドへの投資家のための行動でもあった。一般投資家を欺いた罪は、大きいと言わざるをえない。ただ、もっとひどい悪がまだまだあるようには思う。
特捜検察 VS 金融権力という本を読んだ。朝日の司法記者の、長い経験から得た情報をリアルに物語化している。後書きに、「夏休みの宿題をやっと終えた小学生の気分である。」とある。実感だろう。
バブル時から、ライブドア、村上事件まで、泥くさくかつ、相応に客観的に語ってくれている。
検察、金融庁(元大蔵省)、法務省、行政、横の利害、上下関係が複雑に入り組む組織。定義の曖昧(解釈次第で、どうにでもなる)な、法律。その中で、繰り広げられるドラマを、うまくまとめられている。
感じたのは、司法制度の限界と、その中で、様々な人間ドラマ繰り広げられ、正義感あふれる気概のある人が、命がけで、取り組んで、やっと本当の悪は摘発されるということ。
逆に、そういう人がいないと、この巨大な組織機構の中で、権力を持つ人の思い通りに、悪がはびこる可能性が(司法の独立性が謳われていても)あるということだ。
村上氏を追及するのも大事だが、一杯5千円の水を、税金で、買って飲んでいる人が放置される状況を許さない司法の良識は、求められるのではないかと思う。
特捜検察 VS 金融権力という本を読んだ。朝日の司法記者の、長い経験から得た情報をリアルに物語化している。後書きに、「夏休みの宿題をやっと終えた小学生の気分である。」とある。実感だろう。
バブル時から、ライブドア、村上事件まで、泥くさくかつ、相応に客観的に語ってくれている。
検察、金融庁(元大蔵省)、法務省、行政、横の利害、上下関係が複雑に入り組む組織。定義の曖昧(解釈次第で、どうにでもなる)な、法律。その中で、繰り広げられるドラマを、うまくまとめられている。
感じたのは、司法制度の限界と、その中で、様々な人間ドラマ繰り広げられ、正義感あふれる気概のある人が、命がけで、取り組んで、やっと本当の悪は摘発されるということ。
逆に、そういう人がいないと、この巨大な組織機構の中で、権力を持つ人の思い通りに、悪がはびこる可能性が(司法の独立性が謳われていても)あるということだ。
村上氏を追及するのも大事だが、一杯5千円の水を、税金で、買って飲んでいる人が放置される状況を許さない司法の良識は、求められるのではないかと思う。