横浜の歴史的建造物は、これまでも、多く取り上げてきた。それらは、なるほどと思わせる佇まいである。
この東西上屋倉庫も、ひじょうに目立つところ(大桟橋の近く)にあるのだが、倉庫という日陰者的存在で、あまり注目されることがなかったように思う。
しかし、2009年の開港150周年を控えて、再開発で取り壊されることとなると、にわかに脚光を浴びる。
横浜の港近くには、当然保税倉庫が必要で、その代表格が、この東西上屋倉庫なのだ。戦後の日本の復興を支えたといっていい。ということで、横浜の港を訪れた際は、是非、この日陰者の倉庫にも目を向けて欲しい。もうすぐその使命を終える。
そういえば、東京の日比谷通りの三信ビルも、建て替えられるらしい。あちらはもっと風格があるが、これも無くなってしまうとなるとさびしい。景気が悪くないのは、いいことなのだが、複雑な気持ち。