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金剛峯寺からそう遠くないところに、金剛三昧院がある。
このお寺は、鎌倉時代に、頼朝の妻である北条政子が、頼朝の菩提を弔うために建立し、実朝が暗殺された時に、拡張されたお寺だ。
特に、この多宝塔は、すばらしい。国宝に指定されているが、高野山に現存する建造物の中では一番古いそうだ。ストゥーパに、スカートのような2段の屋根をつけたデザインで、安定感と優美さを兼ね備えている。ストゥーパから、塔へ進化した過程を彷彿とさせる。
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その奥に、多宝塔と同時期に建造された経堂も残っている。ややメンテが悪い感じもあるが、見事な校倉造りだ。
ここにも、早朝訪れた。
門は、閉まっていたが、左裏に回り込むと、塀はなく、いつでも入れるので、ご心配なく。