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明月院の次に行ったのは、浄智寺。ちょうど、横須賀線をはさんで反対側にある。
あまり、有名ではないが、鎌倉五山の第四位だ。
ちなみに、鎌倉五山は、元々南宋で、禅宗の保護のために、格式の高い五つの寺を定めたのに倣って定められたもので、①建長寺②円覚寺③寿福寺④浄智寺⑤浄妙寺の五寺が、鎌倉五山だ。
入口に、珍しい紫陽花があった。斬新な、やや幾何学的なデザインだ。色も青がかった灰色という感じ。
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北条氏が絶頂期の、13世紀末期に創建された寺で、室町時代には、多くの建物があったのだが、どんどん廃れて、関東大震災で、ほとんどの建物が悼B今残る建物は、再建されたものばかりで、見るべきものは、少ない。
その中、古い石橋、鎌倉石の階段などは、当時の雰囲気をわずかに残している。
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寺の裏には、やぐらがたくさんある。鎌倉には、このようなやぐらがたくさんあるのだが、その由来について、説明札があった。
この横穴は、古くは住居として、その後墓所になり、やがて倉庫として使われました。大正から昭和初期までは、薪や、木炭のしまい場所になっていました。
結構深いやぐらもあって、小学校時代は、探検にでかけたものだった。
このお寺のやぐらの一つには、布袋尊(ほていさん)が祀られており、おなかをなでると元気がもらえるのだそうだ。メタボになりそうな気もするが。おなかがテカッテいるのが、わかるだろうか。
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昔、懐かしい井戸もあった。鎌倉の小学校で使って以来、長い間、出会ったことがなかった。鎌倉は、地下水の豊富な土地柄なのだろうか。
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