かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

平凡パンチの三島由紀夫

2007年06月12日 | Books

可愛がっていた巨大金魚が一匹突然なくなった。御年2.8歳ぐらい。全長25cm。丁重に庭に葬った。10年ぐらい生きてもらいたかったのに。原因不明。金魚鉢の角に頭でもぶつけたか(元気でよくぶつかっていた)、大きくなった割に食事が少なすぎたか、暑くなってきての暑さ疲れか。もう一匹は、幸い元気なので、彼?の分まで、長生きしてもらいたい。

昨夜の”英語でしゃべらないと”でも、ポールさんが、プロモーションのために出てきたのだが、Memory Almost Full のアルバムタイトルは、何と、携帯に出てきたメッセージから着想を得たのだという。”Memory”は、”記憶”というロマンチックな意味で使われるより、IT用語として使われることが多い世の中かもしれない。何でもネタにしてしまう天才だ。
メインゲストは、俳優の神山繁さんだったが、戦中に敵国の言葉である英語を勉強し、戦後、駐留軍相手のホテルのレセプションをやったという。最初の映画出演は、アメリカ人役だったという。年季が違う。御年、80-X歳。

平凡パンチの三島由紀夫という本を読んだ。いい加減な(失礼!)、娯楽雑誌記者が書いた本と思ったが、大間違い。1970年のクライマックス前の3年間、三島さんと密着生活を送った体当たり文化人の貴重な記録だった。
当時の騒然とした雰囲気、その中で、1970年のクライマックスに向けた三島さんの行動、その舞台装置造りに結びついたと思われる数々の偶然(1970年のクライマックスに向け、三島さんにとっては必然になっていく)。横尾忠則さんとの出会い、ビートルズとの出会い、中国の文化大革命、パリの五月革命など、三島さんへの影響を与えた数々の出来事が、著者の鋭い洞察とともに、紹介されている。それにしても、すごい行動力だ。人気も、今のキムタクの比ではなかったという。こんな作家、今時いない。ついていけない向きも多かったとは思うが。映画との関わりについての部分は、知識不足で、私もちょっとついていけなかったが。

時代といえば、TV創世期のギャグ番組について振り返る番組を週末NHKでやっていた。巨泉、前武もゲストで(30数年振りの二人そろってのTV出演だったとのこと)、当時のゲバゲバ90分もビデオも流された。二人の掛け合いの部分は、生放送だったが、新宿駅の騒乱の実況中継もされていた。
実は、この騒乱を、三島さんは、入念な準備をして、著者と共に、見学?に行っていたのだという。そして、死者が出なかったことを、苦苦しく思っていたのだという。三島さんが、もしその後も生きていて、浅間山荘事件や、その後の総括事件を見たら、どう思ったのだろうか?
とにかく、騒がしい、先が見えない、でもエネルギッシュな世の中だった。

今、60年代が熱い??

コメント
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