ポール・マッカートニーの新作、memory almost full が発売された。まだ、さらっとしか聞いてないが、基本的には、変に感傷的でなく、やや、達観した感じもあるか。自由に、思うまま作られているように思う。聴いていて心地よい。
Limited Edition(おまけCD→結構長く語ってくれる、豪華パッケージ?付)だが、2000円ちょっとで安い。ポンド建価格(購入したのは、ヨーロッパからの輸入版)と比較しても全然安いのだが、どうなっているのだろう。
前にも触れた(何故か)スタバのhearmusic レーベルからの発売だが、今回限りかな?
旅は、高野山から、奈良の飛鳥へ。いよいよ、メインのキトラ玄武の見学。最長待ち時間、2時間40分と脅されていたのだが、行ったら、その最長に近い145分待ちの表示。最終日の日曜とあればしょうがないか。ツアーのスケジュールもそれを前提としているようだった。
ただ、待ち時間のほとんどが、館内で展示物を見ながらの時間で、あっという間にすぎた。見終わったら、ちょうど2時間が経過していた。
キトラ玄武は、本当に小さくて、同時に3人ぐらいしか見れない。テーブルの上に置くように展示されていて、ケースの中に納まっているのを見下ろす。じっくりとは、見れた。
予想よりも綺麗に残っていた。高松塚も、綺麗な内に...などと思っても後の祭り。
見た人々の表情を見ていると、皆、満足感に満ち溢れていた。単純と言ってしまえば、それまでなのだが、1200年もの間、地中で、人目に触れられていなかったものを見れた本能的な喜びなのだろう。
玄武に関連するその他の展示もあるが、この、亀に蛇が巻き付いて、互いに顔をにらみ合っている構図は、中国の漢の時代に生まれたものらしい。発見されているものは、そう多くはなく、日本だと、キトラ、高松塚の他、正倉院、薬師寺のお宝で見られるのみだ(その他にそれらしきものはある)。
飛鳥資料館は、展示物のほとんどが、複製品。それだけに、飛鳥時代の名品(コピー)を、順序よく見れる。面白いのは、飛鳥で見つかった仏教伝来前の石仏群。日本オリジナルのはずだが、どこかで、見たような(モンゴル?インド?カンボジア?)既視感も覚える。
発掘された山田寺の回廊の壁(木造)が半復元されているが、当時の様子を彷彿とさせる。リアルだ。展示物の中では、ハイライトかもしれない。
入口を入ったところに、当時の飛鳥の様子を復元した模型(上の写真)があるが、仏教の布教への力の入れようがわかる。豪族達の権力争いとも無縁ではないのだろうが、仏教伝来からわずかしかたっていないのに、大寺院が、ごろごろしていた。遷都のおかげで、飛鳥には、まだ、発掘余地がかなりあるという(遷都がないと、古い町の上に新たな町が作られてしまい、発掘が難しい)。これからも、あっと驚く発見があるに違いない。宮内庁や住民の皆さんの協力度合いにもよるが。
2時間待ったのも、今となっては、いい思い出?