広隆寺から、たぶん生まれて初めて嵐電に乗って、四条大宮に行った。江の電ばりののどかな電車で、いい感じ。
途中は、ワンマンバスみたいだが、終点駅だけは立派でこんな感じ。電車のアナウンスで、壬生寺が近いと言っていたので、帰りに寄ってみることにした。
もう閉門寸前だったようで、人影も少ない。
本堂もこんな感じでひっそり。元々新撰組がいなかったら、こんなに有名なお寺にはならなかったろう。
隣には仏塔があったが、新撰組のメンバーも葬られているのだろうか。
もうひとつ仏塔が。その奥の建物は、ウエルエイジみぶとあった。お寺の敷地内だ。名前からして、老人ホームの一種だろう。世の中少子高齢化社会。お寺に幼稚園が併設されている姿はよくみたが、これからは、老人ホームを併設する時代かもしれない。何となく安心感もあるし。
すぐ近くに新撰組屯所跡がある。新撰組というと、子供のころは、特高警察のごとく、世の中を変えようとするいい人を、暴力で取り締まる悪い人というイメージだった。
数年前の慎吾さんの新撰組を見て、イメージが変わった。勝てば官軍と行ってしまえばそれまでだが、元々は、江戸幕府を、中央政府にたてつく地方の無法者から守るための警護隊だったのが、いろんな世の中の変化が重なって、いつのまにか、悪者になっていたということなのだろう。
民主主義の世の中だったら、悪者になる前に、退場になっていたか、少なくともこの世の中の変化に気付くチャンスがあっただろう。
ということで、壬生寺は、お寺に行くというよりも、新撰組が活躍していた場所を訪れると考えた方がいいようだ。