
本書は、3月に、京都の龍谷ミュージアムに行った時ゲット。
2012年4月の特別展の時の図録だ。
東京でやってたら、絶対行ったであろう特別展。
中央アジア探検が盛んな時、日本代表として臨んだ大谷探検隊の成果の数々が、まとめて展示されている。
この表紙の写真は有名だが、3次に渡って、シルクロードのみならず、インド、ネパール、東南アジアなど、アジア各地を探検し、貴重な発見と、記録を残した。
当時の探検は、文化的、宗教的目的以外に、政治目的もあったとも言われるが、この展示を見る限り、その成果は、アジア大陸を巡る文化の伝播を探る上で、限りなく貴重なものだ。
特に、今は、読めなくなってしまったものも含め、様々な文字で、書かれた古文書類が興味深い。
7世紀から13世紀ぐらいにかけて、様々な民族が、興亡を繰り返し、文字も、民族とともに、栄え滅びた。
ルンビニのアショカ王の碑文の拓本もある。これは、もちろん紀元前のものだが、まだ、ルンビニが、この碑により、ブッダ誕生の地と確認されてから、すぐのころだ。当時の、アショカ王の石柱の写真もある。
写真の説明も、適度に詳しく、好奇心を満たしてくれる。
ちょっとマニアックかもしれないが、また似たような特別展やってくれないかな?