かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

大和路の謎を解く

2014年05月01日 | Books


本書は、本屋で見つけた。
関さんの本は、結構読んできたが、たくさん出されていいて、どこまで重複しているのか、新たなアイデアの本なのかわからない。
そういった意味では、本書はその典型なのだが、結構楽しめた。

奈良を単なる観光ではなく、1300年前の奈良に身を置いた気持ちで、味わいたい人にぴったりだ。
関さんが言うように、奈良は、ディープで、行けば行くほど味わいが出てくる。
だからといって、初心者をブロックアウトしてしまうのはいかが?
その辺、関さんの考え方に対する、ちょっとした違和感はある。
主観は主観、でもいろんな考え方があるよね。特に、仏像、お寺の好き嫌いなど。

ただ、歴史についての洞察は、個性的だが、面白い。徹底的に藤原氏がこきおろされるのだが。真実は、今となっては、さらなる考察には限界がある。でも、関さんの考え方は、一考に値する。
なぜなら、日本書紀に書いてあることは、中国の国書と同様、時の権力者のために書かれたいたことは、間違いないからだ。
そこまで藤原氏がワルだったかは不明だが、結果的に、平安時代まで、藤原氏の世は続いた。

古代史に興味のある人、奈良に興味のある人は是非。
奈良散策の興味が深まること間違いなし。
コメント
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