かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ボンジョルノ イタリア その20 ウッフィッツィ美術館

2016年12月16日 | Europe・Middle East・Africa



フィレンツェの最大の目玉とも言える、ウフィッツィ美術館。
最近、3D映画も公開され、2Dでも見たが、すばらしい。
このウフィッツィの名は、オフィスから来ており、このメディチ家のオフィスの回廊を、収集品の展示をしてことが、そもそもウフィッツィ美術館の始まりらしい。
ちなみに、ギャラリーという言葉も、この美術館の回廊に美術品が展示されたことが語源とのこと。
そういった意味では、元祖美術館とも言えるかもしれない。



当然、すごい人気で、朝から多くの観光客が押し寄せる。
時間も限られるので、専門ガイドさんの案内で、有名な絵、効率よく見て回った。



回廊の天井も、装飾で埋め尽くされている。



様々な絵や、彫刻が所狭しと展示されている。
時代的には1200年代から1700年代になるが、やはり、ルネサンス時代のものが、すばらしい。



ジオットのオンニッサンティの聖母。
1310年頃の作品で、まだ板にテンペラの時代である。
ルネサンス前で、表情が硬いが、装飾の細かさ、立体感などは、匠に表現されている。



トリプーナ(特別展示室)。
中には入れないが、16世紀にフランチェスコ1世のギャラリー創設の夢を実天したものという。
正面は、メディチ家のヴィーナスのコピー。
オリジナルは、紀元前2世紀のもの。
当時の王様たちは、この部屋で、至福の時を過ごしたのだろう。



ピエロ・デッラ・フランチェスカによるウルビーノ公爵夫妻の肖像。
15世紀の作品だが、極めて写実的で、奥の景色も美しい。



回廊の突き当たりからは、ドゥオモや、ヴェッキオ宮が見える。



ボンテ・ヴェッキオも見下ろせる。



思い思いの姿で、芸術を楽しんでいる。



ミケランジェロの聖家族と幼い洗礼者聖ヨハネ。
16世紀初頭の作品だが、そもそもミケランジェロは、壁画以外の絵はほとんど残しておらず、またその題材にも謎が多い。



これまた超有名なボッティチェリの春。
15世紀末の傑作で、ルネサンスを代表する絵として、誰もが知っている。
本物を見たのはもちろん初めてだったが、人間の素晴らしさを謳歌した絵として感動する。
いろいろ不思議な題材も描かれており、研究材料になっている。



もう1つ有名なのが、このヴィーナス誕生。
この絵にも、いろいろな意味が込められているのだが、絵の美しさを教えてくれる。
この時期に、まさに絵画に芸術性が備わったとも言える。



窓から、ドゥオモが見えた。



ラファエロのヒワの聖母。16世紀初頭の絵だが、今描かれたのではないかと思うほど、綺麗。
ダ・ヴィンチ風だが、より華やかな感じと、完成された感じを受ける。



ラファエロの自画像。
優しそうな知的な印象を受ける。



ダ・ヴィンチの受胎告知。
来日した時は、長時間並んで、ちょっとしか見れなかった。
ダ・ヴィンチの20代の頃の作品であるが、すでに、完成された技術を持っていたことがわかる。
この絵にも様々な謎があり、興味はつきない。



ティツィアーノのウルビーノのヴィーナス。
1538年に描かれた絵だが、ヴェネツィアを代表する画家であったティツィアーの傑作として、名高い。



カラヴァッジョは、この前、企画展をやっていたから、見た方も多いかもしれない。
私は、行かなかったのだが、行っておけばよかったかなと、この絵を見て思った。
酒神、バッカスを描いているのだが、その哲学、宗教的なシンボル性がしっかり表現されている。
1600年頃の作品と考えられているが、再発見されたのは、20世紀という。



その極端なのが、このメドゥーサ。
目を見たら石に変えられてします恐ろしい神様。
その恐浮ェ見事に描ききられている。

あげたら切りがないので、この辺にするが、これほどすばらしい美術館はそうない。

コメント
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