今日も丸の内。
まずは、街をぶらぶら。
ラグビー ワールドカップは、盛り上がった。
明日、まさにここでパレードの予定だが、さすがに行けないかな。
ベンチには、様々な像が。
チコちゃんは、よく見てる。
ラグビー が終わったと思ったら、今度は、スターウォーズ一色。
どのビル行っても、スターウォーズ。
丸ビルのツリーがメインかな?
15分毎に、ショーがある。
そう言えば、前は、ユーミンの恋人はサンタクロースのショーがあった。
これが、普通の姿で、ショーが始まると、スターウォーズのテーマ曲に合わせ、色が次々に変わる趣向。
ブルーとホワイトが、次々と。
縦縞、横縞。
後半レッドが入ってくる。
レッドとブルーのミックス。
最後は、落ち着いたホワイトで。
そして、今日の講演は、里中満智子さんの万葉に輝いた女性達。
テレビにもよく出られているが、本物?は初めて。
マンガ家というより、小説家のイメージ。
中3の時から万葉集に興味を持ったというから、筋金入り。
私も何冊か関連本を読んだが、そもそも詩に苦手意識があり、そこまで、のめり込めなかった。
偉いのは、詩のみでなく、深く歴史にまで踏み込み、漫画の大作を完成してしまったことだ。
相当の胆力がないとできない。
万葉集の凄いところは、1300年前の作品なのに、当時のそのままの音で読めることという(母音の数は、もっと多かったので、微妙に発音は、異なるが)。
中国など、漢字の意味はわかっても、読み方は、全く違っているそうだ。
全20巻だが、最初の2巻は、漢字の使い方が、違って、一部意味で使われているという。
例えば、北山を、南向という漢字で表現したりしている。
ところが、3巻以降は、一音一語に徹している。
これは、大友旅人、山上憶良らの功績なのだそうだ。
太宰府での歌会が、その場になった。
旅人や、柿本人麿の歌集からとったと説明されているものも多いという。
万葉集は、記紀と同じ時期に編纂されたと考えられているが、この3書の目的は、それぞれ違う。
書記は、唐に日本の天皇家の権威を示すため(外交目的)、古事記は、それぞれの豪族を満遍なく取り上げ(内政目的)、そして、万葉集は、それらに書けないもっと生々しいところを残すことになった。
そして、大和言葉を漢字で表す方法が確立した。
世界の歴史は、神話、伝説、歴史という道筋をたどるが、日本は、王朝が変わらなかったため、この区切りがつかず、記紀のような神話、伝説、史実が渾然一体となった描き方になった。
詩を読むと、当時の女性たちの奔放さ、実際、能力も、資力も大きかったことが、わかる。
これは、先日、持統天皇の本にも、強く描かれていたことだが。
女性>男性であり、これは他国とも、鎌倉時代以降の日本とも全く違う独特の世界であったと言える。
令和の年号は、万葉集の序文から取られた。
里中さんは、日本書紀から、取るのではないかと予想していたそうだ。
序文は、漢文で書かれているが、詩が読まれた背景を説明している。
これがひじように面白く、権力への批判や、人間関係の悩み、男女関係など、率直に書かれている。
全20巻、約200年間に作られた詩を、時代毎、テーマ毎に。
約4500首(極似の詩があり、数え方に違いがある)、今の発音で読める奇跡。
もう一度、じっくり読んでみたくなった。