ビートルズレコードデビュー50周年も、残りわずか。駆け込みで、どんどん本が出ている。
老舗のシンコーミュージックからは、本書が出た。その名も、全パフォーマンス徹底解剖。
よくぞここまでまとめたなというのが正直な感想。ビートルズ研究も、行きつくところまで行きついているので、新資料が発掘される可能性は、どんどん減っていると思うのだが、こんな資料あったっけというところまでひっくり返して、時代、メディア毎に、彼らのパフォーマンスをまとめてくれている。
内容も凄いが、そこそこ音源を持っている人には、インデックス的に使うこともできる。
ビートルズとしてデビュー前のパフォーマンスの記録や、その時の演奏曲など、どこまで正しいやら。ゲットバックセッションでの練習曲まで一曲一曲載せてある。
本書を読むと、やはりライブの絶頂期は、1963年ころのようだ。長い下積みの成果が一気に花開いた1年だった。その後、コンサート会場のあまりの狂乱振りに彼ら自身が、公演への関心を失っていった。
その中で、日本公演は、特異なものだったようだ。警備が厳しく、観客が静かだったため、自分達の演奏が聴こえてしまい?二日目以降、立て直しを図ったという。
もう一つは、演奏シーンが、カラーで綺麗に残されたことだ。1回目の録画のパフォーマンスがいまいちだったため、2回分の映像が残された。
アンソロジーや、廃盤になったビデオで見ることができるが、最新技術で、パーフェクト版を出してくれないかな?
世界の宝物になると思うけど。