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本書もビートルズレコードデビュー50周年記念本。
松村さんの名前は、いろんな雑誌で、出会ってたから知ってたけど、ここまでビートルズフリークとは知らなかった。
いわゆるビートルズ第一世代の最若手?と言えるだろう。でも、もう還暦。
ちょうど小学生から高校生だったころが、ビートルズの活動時期だったという。
私は、幼稚園から、小学生だったから、ずれていて、ビートルズ第二世代になる。
ビートルズの唯一の日本公演にもちゃんと行かれているし、結局高校中退して、音楽関係?の道に入った。
ビートルズの出したアルバム、活動を軸にして、自分とビートルズの関係という視点を加え、ひじょうに読みやすく、INGで体験した人だからこその持論を展開されている。ただ、ビートルズ関連の薀蓄については、他本でも触れられているものがほとんどだから、興味は、松村氏のビートルズ体験に集中する。
デッカオーディションテープがCDになっているかは不明とのくだりが、あるが、アンソロジーに数曲入っていることを知らないことはありえないし?
ビートルズは北極星という表現があるが、確かに、この50年、常に音楽の世界の中心にいたという意味では、面白い例えだと思う。現代音楽で、これだけ、長くこの世界の中心に居続けるミュージッシャンンなど他にはいないのだから。
日本人の第一世代のビートルズファンが、どんな環境で、ビートルズを体験していったかがわかる貴重な本。だんだんこういう話をできる人も少なくなってくるのだろう。