本書には、びっくり。
あの、ビートルズの公式伝記を著したハンターデービスさんが、JLの手紙をかき集め、時代毎に並べて、その時の背景を勘案して、解説した力の入った逸品だ。
YOKO ONOさんにも、本書のプランを相談に行き、資料提供等の直接の協力はなかったものの、サポートをもらったという。
しかし、凄い執念。ライフワークと言っていい。我々が、ハンターさんの名前を知っているのも、ビートルズの伝記の作者としてのハンターさんだからであり、ビートルズに関する研究をライフワークにする理由は十分すぎるぐらいあるんだけど。
中には、レターの内容は明らかだけど、所在が不明のため内容の紹介のみに終わっているものもあるが、JLが感情の起伏の激しい人物であったことがよくわかる。
それから、結構筆まめなことと、イラストが上手であることと。これは、常人では、真似できない。
先日のビートルズ展で見た、中央にイラストを描き、レターの文面を、そのイラストを囲むように描く手法のレターも載っている。
あの有名なJLを捨てた父に対するレターも。これは、悪名高き?フレッドレノンが売ったのか?
ファンレターに対する返信もGood! いい時代だったんだね。
ビートルズの真の姿に迫りたい人向け。本人が描いた手紙を紹介している本だから間違いない?