かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

深海生物の奇妙な生態

2014年04月11日 | Books


本書は、本屋の平積みで見つけた。

深海生物についての興味は、小学校時代の、小学館の魚図鑑の見開きのページ。
リュウグウノツカイ、フウセンウナギなど、ありえない魚の世界が描かれていた。
その後、ジュールベルヌの小説を読んだり、ディズニーランドで、その疑似体験したり。
横浜ドリームランドのアトラクションについては、あえて割愛。

近時、ダイオウイカの生きている姿が撮影されたり、リュウグウノツカイの生きている姿が目撃されたり、ダイオウグソクムシが絶食記録を更新したり、結構ニュースが多い。
本書は、それらの深海生物の謎を、ディープに説明してくれる。
著者は、深海生物研究会。

まず驚くのは、巻頭の写真群。ありえない写真がずらっと。こんなおかしな姿の生物が、地球上に存在しているのか!

本書は3部構成になっていて、最初は、深海の奇妙な生物についての対談。2部が、深海調査の歴史。3部が、深海生物にかかるトピックスといったところか。

ノンフィクションミステリーとしては、最高水準の話が満載。地球内にこんなにミステリアスなことが。

認識を新たにしたのが、深海探査の歴史。
私が、図鑑を見て、感動していたのは、まだ深海探検などほとんど行われていなかった時代のことだった。その後、段々、探検が進んできたが、現時点ではまだまだだ。
とにかく、気圧が半端じゃない。その中に生物がいること自体謎なのだが、事実は事実。
太陽が届かないところに生物はいないという定説が覆されているが、その中での大発見は、光合成ではなく、化学合成で、生きている生物群がいたことなのだそうだ。
確かに習った食物連鎖では、光合成で生きている生物が、スタートだった。

本書で取り上げられている魚のほとんどは、私が図鑑で感動していた時にはまだ発見されていなかった。

深海生物に興味のない人でも、結構楽しめる本。
写真と説明がマッチしていたら、もっとよかったかな?
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竹中平蔵さんの話

2014年04月10日 | Topics

pencilset今日は、竹中平蔵さんの話を聞いてきた。2回目だが、前回は、大臣の時だったので、大本営的な内容だったが、今回は、自由なお立場で、話し方も生き生き。
やっぱり、政治家なんかやるもんじゃない?

お題は、”日本の成長戦略に何が必要なのか”だったが、基本的には、アベノミクスの今までの評価と、これからの見通しというところか。
政治家ではなくなったが、政策検討には、深く絡んでおられるので、かなり具体的な話が多く聞けた。

アベノミクスは、3本の矢からなっている。①デフレ克服と金融緩和、②機動的な財政政策、③成長戦略だ。
エールの浜田氏によると、その評価は、ABE。つまり”安倍”ということらしいが、①、②は需要に対する戦略で、③は、供給に対する戦略なので、同列に論じるのは、フェアではない。

①の金融緩和については、成功しているという評価。物価上昇目標2%にはとどいていないが、マイナスから、プラスにした効果は大きく、需給GAPが小さくなってきている。以前触れた、デフレの原因が、人口減にあると断じる説があったが、人口減で、デフレになっていた国は、日本だけで、その考えには、反対のお立場。

②の財政政策については、財政拡大と財政再建の、2つのステージに分けられるが、財政拡大のステージは、今のところ成功している。後半の財政再建については、これから。消費税が引き上げられているが、焼け石に水であることは明らか。財政赤字が拡大している理由の95%は、社会保障費の増大にあり、この拡大を抑えない限り、財政再建は不可能だが、国民に痛みを強いることになり、安倍政権がそこまで踏み込めるかは、まだわからない。

③成長戦略については、時間がかかるが、毎年1.5%の成長率の差でも60年経てば2倍の差になる。長期的に経済成長が持続する施策が必要である。そのための方策に、打出の小槌はなく、規制緩和と法人減税しかない。
特に、規制緩和だが、世界銀行によると、日本は、2000年は、40位だったが、2006年に、小泉改革で、28位に上昇。ところが、その後47位に低下したという。

今までの既得権益を崩せていない。岩盤規制に守られた業界が、まだ多く存在する。
例えば、株式会社が農地を所有できないから、農業改革も進まない。医学部が増やせないから(35年間医学部新設はゼロ!)、地方に医師がいない。

これらの岩盤規制を打破するために考えられているのが、国家戦略特区。新潟、藪(兵庫)、福岡などが候補になっているそうだ。ちなみに藪というところは、かつて名医が多く、多くが、”藪の医者”を名乗り、その中に偽者も混ざっていたため、逆に、悪い医者の代名詞になったという。
農地解放を唱え、多くの企業が、進出を検討しているという。
特区の意義は、特区大臣と、首長が、官庁の規制を超えてすべてを決めることができることにある。
岩盤規制の突破口とするもので、これがうまくできるかが第三の矢が成功するかの鍵になる。その正念場が、今回の国会終了後の、今年、夏から秋にかけてだという。
規制緩和により、農業、医療、教育など、競争力に劣る業界を復活させることができる。

もう一つのアイデアがコンセッション。官業の民間解放で、例えば、空港運営や水道事業を、民間に任せることを言う。これにより、財政再建、サービス向上が図れる。

これらの成長戦略を考える時、2020年のオリンピックは大きな要素だ。1964年の東京オリンピックの時も、日本は、変わった。新幹線、ホテル、モノレール、冷凍食品(+セントラルキッチン)、警備保障事業、等等。
オリンピックが行われると、貿易が3割増になるという研究がある。これは、世界中の人が訪れえるため、規制緩和が進むことが理由と考えられる。現在の成田、羽田からの国際便は、88路線だが、他の国に比べると、極端に少ない。
2020年のオリンピックをきっかけに、大きく日本を変えられるチャンスが到来している。

中期的な成長の鍵は、イノベーションとグローバリゼーションとまとまられた。

という内容で、ひじょうにポジティブながらも、アベノミクスの正念場はこれからという内容だった。
小泉改革のプラス面を強調しすぎるきらいはあるものの、十分説得力のある内容だったと思う。

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かんじき飛脚

2014年04月09日 | Books



山本一力さんの小説を読むのは初めてだ。
というより、時代小説を読むこと自体ほとんど珍しい。
この前お世話になった浅田屋さんのご先祖様を題材にした小説とお聞きし、読んでみた。
今は、料理屋になっている浅田屋さんは、江戸時代は、加賀藩御用達の飛脚だった。
当時の飛脚は、単なる運送屋ではなく、幕府と地元を結ぶ、地方の殿様達にとって、極めて重要な生命線だった。

なかなかよくできているし面白い。
児玉清さんによる解説もよくできていて(平成20年8月のもの)、それとかぶるが、江戸の松平定信が老中になった時の様子、関ヶ原からずいぶん経っているのにまだ深い外様の藩と幕府との確執、そして幕府が加賀藩に仕掛けた罠が。活劇調で、読者は200年前の江戸時代の舞台に引きずり込まれていく。
そして、そこからスリル満点のストーリーが繰り広げられる。

加賀鳶というお酒があるが、加賀鳶のいさましい様子も描かれる。火事は、江戸の花だ。飛脚に向けられた刺客もさもありなん。当時の親知らず子知らずの命懸けの様子。江戸、加賀を結ぶ飛脚の冬の難儀な様子。目に浮かぶようだ。

時代ものの小説好きの方、金沢にゆかりのある人にお勧め。絶対楽しめる。

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JEFF BACK JAPAN TOUR 2014

2014年04月08日 | Music


今日は、昨日に続いてコンサート。
JEFF BECK のコンサート。会場は、昔のJCBホール。今は、TOKYO DOME CITY HALLと呼ばれている。小振りの会場で、1階バルコニーだったけど昨日のDYLANの2階席と同じぐらいの距離で楽しめた。
椅子があるので、ゆったりできたし?



それにしても凄い。かっこいい。

昨日のDYLANは、言葉のマシンガン。今日のBECKは、ギターのマシンガンという感じ。
ギターを、時には、優しく、時には、過激に、自由自在に操る。
JEFF BECKのコンサートは2回目だが、前回は、RONNIE SCOTTSのライブDVDが出たすぐ後で、既視感あったが、今回は、より新鮮なラインアップ。
YOSOGAIというCDが、直前に出ていて、ゲットしていたのだが、予想外に、そこから3曲やったらしい。
まだ聴けてなくて、事前勉強不足(反省)。いや、それの方が、新鮮でよかったかも。

SAKURAや、DANNY BOYなどの意外な曲も。LITTLE WING、A DAY IN THE LIFE、ROLLIN AND TUMBLIN などのカバーは定番?

アンコール3曲やったけど、サービス感あり。アンコールの時には、BECK はグラサン外して、ドラマーと、ベーシストの歌付き!そういえば、パンフには、バイオリン演奏の人がクレジットされているんだけど、現れず。喧嘩でもしたのか?
でも全く問題ない。かえって、緊張感あふれる締まった演奏でよかった。

ということで、2日続けて、最高のコンサートを満喫できた。
ひところに比べて、円安なのに、何でこんなにすばらしいコンサートが立て続けに聞けるんだろう?

今日も、UDOさんの招聘で、BOSTONの公演の事前予告をやってた。10/9武道館らしい。
また行かねば?学生時代に行った時も、武道館だったっけ。

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Bob Dylan Japan Tour 2回目

2014年04月07日 | Music



今日は、Bob Dylan のコンサート(2回目)に行ってきた。
今回は、2階のスタンディング席ということで、入場は、一番最後。
ゆっくり言ったら、まだBエリアの入場中だった。入場順は、2階指定席、A、B、C、2階スタンディングということで、一番最後になる。



前回は、雨だったが、今日は、クリアーな空が広がっていた。



2階だと、たぶんステージとの距離は、50mぐらい。でも全体が見えるのと、人の垣根がせいぜい2~3列ぐらいで、人が邪魔で見えないということは少ないので、メリットも多い。
1階を見下ろすことになるので、観客の様子もよく見える。

たぶん、曲は前回と一緒。
ただ、衣装は一新。
ツートンカラーみたいな不思議な服を着てた。前回は、白一色だったが。
一番違ったのは、後半パナマ帽みたいな帽子をかぶらず、あのぼさぼさ頭で熱唱してくれたこと。
やっぱり、こうでなくっちゃ。
ノリも前回よりよかったように感じたけど。

ラストのLong and Wasted Yearsで、足を広げて踏ん張りながらの熱唱は、Dylan そのものだ。
アンコールの2曲も感涙ものだが、その後の挨拶で、前回は、ドヤ顔で立って観客を見渡すだけだったが、今回は、プレゼント持参の観客のリクエストに応じてサイン!
こんなDylanの姿を見るとは.....

Dylan節炸裂。
またまたDylanの存在感をずっしり感じた2時間だった。



帰りに、またガンダムに挨拶。



今日は、テレポートセンター駅から帰った。こっちの方が、便利だね。
ビーナスフォートもまだ営業中?

まだまだツアーは続くから絶対行った方がいいよ。
見納めかもしれないし。
それにしても、日本のファンはラッキーだ。

そう言えば、会場で、Bostonの来日公演のポスターを見かけた。
彼らって、コンンサート活動、続けてたんだっけ?
もし実現したら、また私にとって、36年振りか?

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