CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

五条大橋で会いましょう

2005-02-06 22:16:09 | NHK大河ドラマ感想
というわけで、五条大橋で弁慶をめった打ちにした義経
今週のNHK大河は、結構勝負だったように思われます

個人的に義経って聴いて一番最初に出てくるのが
この場面ではないかという五条大橋での弁慶との対決
見事だよ、凄かったよ、面白かった
と、私、感激いたしました

作りすぎかもと思ったけども
かなり殺陣が面白かったのであります
ひらひら踊るようにかわすのは、どうかなと思ってたが
そのどうかな具合を隠すというか、昇華させるために
桜がむやみやたらに舞ってたのがステキ
あの桜が舞うことになった、弁慶の一撃目も
凄いかっこよかった
敢えて横からのビジョンで剣戟をして
多分、いや、どうかわからないけども
おそらく真横から撮ってる時は、二人が同一軸上に居なかったんじゃないかな
義経が奥で弁慶が手前のラインで
まぁ、ひらひら、そして振り回しても当たらないといった
そんな具合だったんでなかろうか(憶測)
いや、そんなこたぁどうだっていい
ともかく面白いしかっこよかった

で、そこだけで終わらず、最終的に
いわゆる弁慶の泣き所っつうところをガチコンとして終了と
大変分かり易い〆方でありました

さて、中身のほうもステキな陣営で進んで
女性陣のあの政略話、分かり易くしてあるのが
凄く有り難くて、予備知識が無い私には
なるほどそうやって染めていくのね、と勉強になりました
もそっと、上皇がどういう人かってのを
描いたほうが多分いいんだろうと朧気に思うんですが
今のままでも、充分怖い権力者風なのでステキです

騒がしくなってきたまわり
ちょっと気になったのは
義経とうつぼが並んでいたシーンだけども
変な衣装の現代劇に見えてしまったんだが
気のせいだったかどうなのか
あれが新しい大河ドラマというか
今後のドラマなのかもと思ったり
なんか、前作の新撰組!を思い出すような青さが見られて
むずがゆかったのであります

まぁ、一番の見所は
源頼政だっただろうと思ったりしつつ
来週も楽しみになって参りました
殺陣がよい時代劇はそれだけで見る甲斐があります

耶律楚材

2005-02-06 01:08:26 | 読書感想文とか読み物レビウー
というわけで、読みました
陳舜臣の耶律楚材
一年くらい前だったかに、蒼き狼を読んで
大変感動というか、すげぇなモンゴル帝国
ハンパねぇなモンゴル
と意気揚々としておったわたくし

その傍らに居た軍師というか
相談係というか、そういうポジションだった
ウルツサハリについて結構気になってたんだが
ああ、小説出てたのかよと
読んだ読んだ、面白かった面白かった

最近、とみに歴史物好きが高じてきているので
この政治が絡んだ歴史小説は凄く面白い
モンゴルという蛮族にどうやって道徳を知らしめるか
こんな凄いテーマで、宗教ではなく
思想を徹底させるための政治、すげぇ、超面白い

秀逸なのが、蛮族が文明に勝ち
そして蛮族は文明を破壊するということが
歴史的事実として存在したんだってのが
これでもかと標されているのが凄い
それをどうにかヤメさせるため
儒学という思想を振りかざす耶律楚材というわけだが

まぁ、儒学の善し悪しについては
あまりわからないのでなんとも言わないが
そのステキっぷりには鼻血ものでありました

チンギスハンの凄さとモンゴル帝国が
当時最先端であっただろう文明国を次々に破壊し尽くしていく姿が
面白すぎて面白すぎて・・・・
このモンゴル帝国という恐ろしいバケモノの中で
特に恐ろしいチンギスハンの手綱を握り
オゴディハンの手綱も握る
そのためには、どんな政治的配慮が
どこで巧妙を立てて信頼を勝ちうるか、そういう緻密な計算が
様々に反映されていく、ああ、かっこいいぞ耶律楚材

晩年の耶律楚材については
いよいよペルシャやイスラムの商業的政治家が絡んできて
これがまた面白い面白い、大奥どころの話じゃない
后による政治介入とそこへおもねることで地位を獲得していく
初戦は商人でしかないラフマーンという男

陰謀渦巻く宮中と己の同義とを語る様は
男として一度は読んでおくべき本だろうと今回
この本に出会えたことに大変感謝しておる次第であります

またわけのわからない感想文というか
末期的な文章状態でお送りしていますが
凄くよかったので是非みんな読んだらいいと思う

最近は政治というか政による国作りっていうテーマが
すげい楽しいのでこんな小説だとか漫画をもっと読みたいと思うわけです
思想に殉じていくってのはかっこよすぎるねぇ

まぁ、それにしても
アジアは本当は強いんだなぁ
いや、蛮族というのが強いんだろうか
軍事的天才であったチンギスハンという男について
もっと詳しく知りたいと思う昨今であります