CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

ロマンティック・ヘヴン

2006-03-02 08:52:13 | 読書感想文とか読み物レビウー
というわけで、私も人生で三度目のハーレクイーン物であります

ロマンティック・ヘヴン(Heaven,Texas)
スーザン・エリザベス・フィリップス 作
数佐尚美 訳

で、ハーレクインとか言いましたが
実際は違っておりまして、ライムブックスという
また違うシリーズの模様でありますが
もう、私、そういうのはよいのでという具合で
早速中身のほうのレビウを

コテコテのラブものと言ったらよいのでしょうか、
冴えない女子が、最高にモテる男と恋に落ちてハッピーエンド
つまるところ、そんなお話なのですが、
とりあえず主人公のグレイシー・スノーという女子が

冴えない、ださい、モテたことがねぇ

という具合の女子で、キャリアウーマンというのは
少し足らないような感じ、でも、もう、仕事くらいしか
やることが無いのよ、そんな気概で仕事をするのでありますが
その仕事の内容が、アメフトの大スターを
映画に出演させるという役目で、その相手のため
七転八倒するというお話であります。

で、方やのアメフト大スターこと
ボビー・トム・デントンは、これまた
すばらしい笑顔で、どんな女性もいちころ、
しかもアメフトで相当な選手だったらしく、MVPの凄い奴を
何回も受賞した、アメリカで知らないものはいないほどの英雄
モテてモテて仕方なくて、脳みその栄養が全部胸の大きさに
まわっているような女が大好っきみたいな
アメリカンヒーローであります

でこのボビーを映画に出演させないといけないのだが
その映画の撮影地が、ボビーの故郷で
故郷はすたびれてきており、この機会に町おこしと
彼を利用しまくるのだが、彼は人がいいから断れないし
それが義務だとか思っててとかなんとか

まぁ、その愁いをひっそりと秘めているので
表は英雄なのに、本当は寂しくて仕方ないとかなんとか

あるかっ、そんな話っ!アホかっ!

と、思わず怒鳴ってしまった読者の私でありますが
そのコテコテをひたすらに続けていき、途中
ボビーの母親が、町の嫌われ物と恋仲になって
まぁ、町の嫌われ物は凄い工場の主で、彼の工場が
町から無くなってしまうと、町はつぶれてしまうとか
そういうことなので、ボビー母は工場移転させないように
説得に行くがしかし、嫌われ者に脅迫されたように
移転させない代わりに、俺の女になれ的な

あー、もう、いいや

とりあえず、そんなところ、そこも
面白いといえば面白いが、説明がいっぱいいるのでパス
本筋のグレイシーとボビーの話でありますが
ボビーは今までに見たことないほど野暮ったい彼女を
最初は面白そうと相手しているのだが、その
本来の魅力に気づいて、それを叶えてやるというか
磨いてやることで、大変身
冴えない女が、頭の切れるいい女になってしまいました

あるかっ!アホかっ!

もう、カンニングの怒鳴るほうみたいな反応ばっかりになりますが
こんだけコテコテだと清清しいもので、そのあと彼女と
どたばたを続けて、最終的にはハッピーエンドになるのであります

女性に対して主導権を握り続けた男が
握れない女に対して、あれこれ考えるのだが
実際は、英雄という虚像ばかりでそんなに大したものじゃない
でも熱いハートとステキなハートを持ち合わせた男で
それの本質に気づいたグレイシーはめでたく
結ばれましたとさ、めでたしめでたし

あるかっ!んな話っ

とまぁ、そんな具合であります
なんも考えず、ただただ、ラブロマンスを見ることに関しては
すばらしい小説でありました、エロシーンは控えめで
主目的はそれよりも、恋のロマンスでありましたので
なかなかどうして、ステキな作品であります

これで俺も乙女心を理解できるようになるだろうか
そんなことを考えてしまいましたが
さらっと読むにはよい小説でありました