CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

柳生十兵衛七番勝負 忠義の剣

2006-03-04 08:36:53 | ドラマ映画テレビ感想
毎週レポートするつもりは無かったのですが
本日出勤日のため、もったり更新であります

そんな枕はさておき
ビデヲに録画してまで見た甲斐があったというもの
まさかぐっさんが出てくるとは思わなかったのですが
なかなか、浪人然とした態度というか、落ちぶれても
武士である姿がかっこよかったです

兄弟がお家の為にという、時代劇として
最高に面白い素材のひとつを扱っていたせいか
最後、釆女がとどめを刺すシーンは
なかなか感動したというか
十兵衛が、仕方なしにも誉めてつかわしたあたりが
すげぇ、もう、俺が見たい時代劇って
そういうのなんだよな、と一人手放しで喜んでしまいました

形式美めいたものがあるのかもしれません

と、そんな形式ばかりでもなく
人情溢れるとまでは言わずとも、それぞれの思惑とかが
ちゃんと物語り中で説明されていくところも面白くて
今回の事件の発端がどこにあるのか
それがだんだん説明されていく様子がわかりやすくてステキ

と、まぁ殺陣が面白い時代劇だと思ってたんだが
この2話くらいは、確かに殺陣がほどよい感じで出てくるけど
そこまで凄いこともないなとちょっと残念に思ったり
ただ、現在二回にわたる、すれ違いながらの横なぎ一閃は
なかなか斬られた感がたっぷりで満足です
やたら下段に構えたがる十兵衛と
斬り合う前の間合いの取り合いが長いところが
特徴的だわと、そこに見たこともないリアルという何かを
見出そうとする視聴者の私という具合で
チャンチャンバラバラ何度も打ち合うではなく
気を削り合う感じが緊張感あって楽しいのでありました

と、まぁ、そんなところですが
昨日の最重要ポイントは
ぐっさんが「大納言様のために鍛錬した剣」を
いともたやすく、同朋になるやもしれないあらぶれ浪人に
抜き放ったところでありましょうか
「おまえ台無しじゃん」と
思ったりもしましたが、あれによって
葛藤の何かが外れたということなのかもと考えたりしつつ
斬られた人が、かの有名な
福本清三氏だったので、もう、ああ、先生っ!と
思わず声をかけたくなるほど
見事なエビ反り斬られっぷりで、眼福でありましたと

そんな具合であります
福本先生の斬られざまは、本当にすばらしいなと
改めて感心した巻