CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

陶磁器を探す旅~セラモール大型連休~

2008-05-04 17:34:29 | 陶磁器を探す旅と名物
ここも年に何回行くのであろう
そんなに常連なのに、ほとんど買わないという
いわゆるよろしくない客をしております
世界中にごめんなさい

さて、ゴキゲンな天気の中
行ってまいりました愛知県常滑市
大型連休ということで、私、
あんなに賑わっているセラモールを始めてみました
言うても、ぱらぱらといった所なんですが
あの過疎地であれは凄いなと思ったのでありますが
どうでもよろしい

またももっちりと見てきただけでしたが
なかなか新しい発見というか、今回は
方円館の展覧会がステキな具合で
新しい作家さんなのかそうでもないのか
無骨そのものの、新しい常滑焼を見たように思うので
こっそりと記しておく次第

なんだこの小汚い器

それが正しい評価であるように感じる
窯から出したまんまで、灰はかぶったまま
煤けて、焦げて、埃にまみれたような粗雑さ
地は確かに常滑焼の様子で、
よくよく見ると、あの朱泥が見えるんだが
釉薬もなく、素焼きにしたかというような
ざらざら、もっさり、汚れている姿

灰釉すらもなくて、ガラス釉の類は見られない
どうにも窯変のみらしく、ぱっと見たところ
倉庫で放置されていた備前焼みたいな感じ(わかりません)
手にとって、汚れが移るんじゃないかと思うほどだったが
とりあえずは大丈夫らしく、手に汚れはなし
ただ、白いテーブルクロスとかそんなの使ったら
完全にアウトだろうなという消し炭みたいな器でありました

これが、カップ、皿、茶碗、ぐいのみ、花器など
一通り揃っていて素晴らしい
花器に関しては、非常にかっこよく見えて
粗雑さが生花と調和というのか
素人なりに、かっこいい、洒落た和風居酒屋にありそう、
われながらもっと語彙はないのか、
まったく褒めている具合が出ていないと
がっかりするのですが、ともかくよかった

ただ、欲しいと、手に入れようとは思わなかったのでした

褒めてんのか、けなしてんのか
言われてしまうと、褒めている
これほどにないくらい褒めている、
何せ、久し振りに全うといっては失礼ながら、
常滑焼の前線を見たのであります
これは褒めるべきだ、凄い、ステキすぎる
が、なんというか野趣とは呼ばないんだろうが、
ともかく粗雑さが過ぎて、まだ私の境地じゃない
現状の私は、いまだ、ガラス釉と貫入にほれている
それとはまったく正反対みたいなところにある物体だったので
欲しいとは思わなかったのでありました

が、常滑焼も新しく進んでいるんだな
もしかしたら、前々からあるのかもともだが、
目にする機会があってよかったと感激したのでした

さて、その常滑焼事情でありますが
「茶ふう」という新しい急須が考案されて久しいのですが
それの新作が続々登場しておったのも興味深い
自分も一つ持っておりますが
これはプロトタイプで、相当以前の試作品にも近いぐらいで
量産化したばかりだったのもあるんでしょう
雑で、面白みにかける物体なのであります

しかし、今、この新しくなった茶ふうは違う
かなり使い心地もよい、ほどよい重さ
そして持ち手が大幅に改善されている
すわ、茶ふう、完成か
喫驚したのです
さらに、デザインも少し小ぶりになったというか
より洗練さが増したようにも思われる
作家物の数まで増えてきている様子で
今後、茶ふうがなんとか流行らぬものかと思ったり考えたりしつつ

常滑が、意外と面白かったと記しておきます