魯肉飯のさえずり 作:温又柔
自身のルーツがどこにあるか、
作者の思いが小説化したといってもいいような物語
日本人の父と、台湾人の母を持つ娘が、
日本で暮らす、その中での戸惑いと解放を描いた小説でありました
多様性がどうしたとか、そういう
難しい話をするものではないけども、
ごく当たり前に、そういう目にあうというのは
なんとなし理解できる、主人公が子供の頃に受けた衝撃というか
周りと違うという戸惑いについては、
日本だけなのかしらんが、そういうことあるだろうなと
思わされる内容でありました
それが、物凄く悪いとかいうわけじゃないというのが
この小説のポイントだと思うところ
主人公が、その出自に思い悩み
それによる何かの影響で、自分を見失っていた
そして、良いといわれる結婚に身をゆだねたという状態
その後、どうなのかと、自身を取り戻すというか、
ようやく、理解できていくといった感じで
早くに修正ができたというのが
物語の決着でもあり、なんとなし、清清しいなと思わされるところ
とはいえ、独特の環境から生まれる諍いでもないが、
小さな傷というものが、やはり、日本にいることで起きているのは
ありありとわかるようでもあるし、
それは、個人的には仕方ないというか、興味というものの発露で、
それが相手を傷つけるというところに気が回らないのも
また、そういうこともあろうという感じ、
別にそれを弾劾するような内容ではまるでないのが、
考えさせられるところだと感じたのでありました
途中台湾にいくと、自分はやっぱり日本人なんだと思わされるシーンがあったり、
そもそも台湾人という人たちが、何語喋ってるか
ちょっとよくわかんない感じで、当たり前に生きているというのが
凄くはつらつとしてて、いいなぁと思わされるのであります
台湾語というものに、音はあっても、字はないのだなと
改めて思い知る内容でありました
言葉とは不思議だな
そんなわけで、大きな事件とか、感情のもつれみたいなのが
出てくるわけではない、淡々とした内容なんだけども
描かれている風景というか、情景が、
不思議とあれこれ考えさせられるところが出てきて
面白かったと思うのである
自身のルーツがどこにあるか、
作者の思いが小説化したといってもいいような物語
日本人の父と、台湾人の母を持つ娘が、
日本で暮らす、その中での戸惑いと解放を描いた小説でありました
多様性がどうしたとか、そういう
難しい話をするものではないけども、
ごく当たり前に、そういう目にあうというのは
なんとなし理解できる、主人公が子供の頃に受けた衝撃というか
周りと違うという戸惑いについては、
日本だけなのかしらんが、そういうことあるだろうなと
思わされる内容でありました
それが、物凄く悪いとかいうわけじゃないというのが
この小説のポイントだと思うところ
主人公が、その出自に思い悩み
それによる何かの影響で、自分を見失っていた
そして、良いといわれる結婚に身をゆだねたという状態
その後、どうなのかと、自身を取り戻すというか、
ようやく、理解できていくといった感じで
早くに修正ができたというのが
物語の決着でもあり、なんとなし、清清しいなと思わされるところ
とはいえ、独特の環境から生まれる諍いでもないが、
小さな傷というものが、やはり、日本にいることで起きているのは
ありありとわかるようでもあるし、
それは、個人的には仕方ないというか、興味というものの発露で、
それが相手を傷つけるというところに気が回らないのも
また、そういうこともあろうという感じ、
別にそれを弾劾するような内容ではまるでないのが、
考えさせられるところだと感じたのでありました
途中台湾にいくと、自分はやっぱり日本人なんだと思わされるシーンがあったり、
そもそも台湾人という人たちが、何語喋ってるか
ちょっとよくわかんない感じで、当たり前に生きているというのが
凄くはつらつとしてて、いいなぁと思わされるのであります
台湾語というものに、音はあっても、字はないのだなと
改めて思い知る内容でありました
言葉とは不思議だな
そんなわけで、大きな事件とか、感情のもつれみたいなのが
出てくるわけではない、淡々とした内容なんだけども
描かれている風景というか、情景が、
不思議とあれこれ考えさせられるところが出てきて
面白かったと思うのである