ビジネスエリートの新論語 著:司馬遼太郎
そういや、小説以外の司馬遼太郎はあんまり読んでないなと思って手にとったけども
実際は、福田定一の名で出された本の改訂版にあたるのだそうで
新聞記者駆け出しから、そこそこになっていた頃の笑い話しといっていいか、
余談コラムといった感じで、さくさく読めて面白かった
時代感とか、歴史観とかの話しではなく、
いや、あるいはそうなのかもしれないけども、もっと身近な
自身が経験してきた新聞記者としての立ち位置、そこから見える、
その頃のサラリーマンという新たな人種について語った本で
これまた、今読んでも、おおよそそういうものだよなというサラリーマン像が
山ほどでてきて、日本人はこの70年くらい進歩してないなとか
思ったり感じたりしながら、安心して読めたのでありました
とはいえ、やっぱりどことなく時代を感じさせる部分も多く、
特に思想として語っているわけではないけど、言葉の裏にあるだろう昭和の空気というべきか
その頃の価値観というのが見えてきて、これが現在とずいぶん異なっているなと
大変面白く読めるのでありました
言ってみると、この本は、多分当時はだいぶ先を行っていたというべきか、
開明的なものいいではないかと思われるので、
ずっとハイカラというか、先鋭的とすら思うところなんだろうが
現代人からすると、すこぶる古いというのが、大変面白いと思うばかりでありました
ひとつに女性に関するあれこれというのが、
確かにそういう時代だったんだろうなと、もはや、今となっては歴史といっても過言ではない
お茶くみで入った女性社員が、新しく入ってくる男性社員を篭絡するという世間話しが
まぁ、面白おかしく書かれているわけで、
そういうのが今もあるだろうけど、なんというかニュアンスが違いそうだし
それを面白く書いているというのが、当世問題になりそうだなと思ったりもするしと
なんだか楽しいのだが、危ないようにも思えたのでありました
サラリーマン記者というのも、この頃ずいぶんと増えてきて
自身もそうであるなという自戒もふまえてという筆致だと思うのだけど、
軽妙に語る、かつての文士像というのが面白く、
また、どうして新聞記者になったかというあたりの、本当か嘘かもわからない話しが興味深くて
読み入ってしまったのでありました
この頃から、読ませる、面白い文章運びが見事だったんだなと
改めて思い知ったのでありました
文中に、とある工員さんに指摘されて、
よろしくないと評された司馬氏の文章があったそうだが、
それがどんなものだったか凄く読んでみたいと思ったのだけど
それこそ、そんな文章、世界に残っていやしないんだろうなと思うと
文章や、歴史というものについて、
儚いでもないが、不思議な感覚を覚えるばかりでありましたとさ
ともあれ、司馬遼太郎の語り口は、やっぱり面白いと
文章が踊るようになって楽しい
そういや、小説以外の司馬遼太郎はあんまり読んでないなと思って手にとったけども
実際は、福田定一の名で出された本の改訂版にあたるのだそうで
新聞記者駆け出しから、そこそこになっていた頃の笑い話しといっていいか、
余談コラムといった感じで、さくさく読めて面白かった
時代感とか、歴史観とかの話しではなく、
いや、あるいはそうなのかもしれないけども、もっと身近な
自身が経験してきた新聞記者としての立ち位置、そこから見える、
その頃のサラリーマンという新たな人種について語った本で
これまた、今読んでも、おおよそそういうものだよなというサラリーマン像が
山ほどでてきて、日本人はこの70年くらい進歩してないなとか
思ったり感じたりしながら、安心して読めたのでありました
とはいえ、やっぱりどことなく時代を感じさせる部分も多く、
特に思想として語っているわけではないけど、言葉の裏にあるだろう昭和の空気というべきか
その頃の価値観というのが見えてきて、これが現在とずいぶん異なっているなと
大変面白く読めるのでありました
言ってみると、この本は、多分当時はだいぶ先を行っていたというべきか、
開明的なものいいではないかと思われるので、
ずっとハイカラというか、先鋭的とすら思うところなんだろうが
現代人からすると、すこぶる古いというのが、大変面白いと思うばかりでありました
ひとつに女性に関するあれこれというのが、
確かにそういう時代だったんだろうなと、もはや、今となっては歴史といっても過言ではない
お茶くみで入った女性社員が、新しく入ってくる男性社員を篭絡するという世間話しが
まぁ、面白おかしく書かれているわけで、
そういうのが今もあるだろうけど、なんというかニュアンスが違いそうだし
それを面白く書いているというのが、当世問題になりそうだなと思ったりもするしと
なんだか楽しいのだが、危ないようにも思えたのでありました
サラリーマン記者というのも、この頃ずいぶんと増えてきて
自身もそうであるなという自戒もふまえてという筆致だと思うのだけど、
軽妙に語る、かつての文士像というのが面白く、
また、どうして新聞記者になったかというあたりの、本当か嘘かもわからない話しが興味深くて
読み入ってしまったのでありました
この頃から、読ませる、面白い文章運びが見事だったんだなと
改めて思い知ったのでありました
文中に、とある工員さんに指摘されて、
よろしくないと評された司馬氏の文章があったそうだが、
それがどんなものだったか凄く読んでみたいと思ったのだけど
それこそ、そんな文章、世界に残っていやしないんだろうなと思うと
文章や、歴史というものについて、
儚いでもないが、不思議な感覚を覚えるばかりでありましたとさ
ともあれ、司馬遼太郎の語り口は、やっぱり面白いと
文章が踊るようになって楽しい
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