ピスト 小ギア取り外し方法

ピストレーサーのリアホイールには　固定の小ギアが付いています
最近はコグと呼ぶ方も居ます　これを脱着する方法をご存知無い方も
いらっしゃるんじゃないかと思い　この作業風景をご紹介します




ピストレーサーのリアホイールです　これに付いている
小ギアを外しましょう






リアホイールの　小ギア装着部です
ハブ側から　固定ギアとその緩み止めのロックリングが付いています




今回の作業に使う工具はこの 2種類
どちらも自転車整備の専用工具ですが
上が　小ギア抜き又はスプロケットリムバーとか呼ばれています
下が　S 字型フックレンチ

どちらも色々なメーカーから販売されていますが　お値段は
2000円位の物です




ただ　この小ギア抜きには　使っているギアに依って
厚歯 1/8 用と　薄歯 3/32 用が有ります
これは工具に付いているチェーンの巾が 1mm 弱の違いですが
今回の作業に使うなら　厚歯用を用意された方が良いでしょう
厚歯用であれば　薄歯にも使えます




では始めましょう



まず S 字型フックレンチを　ロックリングの凹部に掛けます
ここは良く工具が滑りますので　しっかりと工具の爪を掛けます

※ここは逆ネジです　この写真の方行が緩める方です






ホイールを立て工具に力を入れます　最初はじわっと力を掛け
それで緩まなければ　体重を掛け一気に力を入れます

この時の注意点は二つ　
工具がロックリングから外れない様に気を付ける事
緩んだ時に　スポークで指を挟まない様に気を付ける事
これはどちらも怪我をしますから　要注意です

※この作業をする時　タイヤの空気圧は高い方が力が逃げずに
　作業がやり易いです








ロックリングが外れたら　次は固定ギアです
小ギア抜きを　小ギアに掛けます　　　※ここは　正ネジです

この工具は使う方行が有ります　正ネジを緩めるには
上の写真の様に工具を掛けます
下の写真はネジを締め込む時の掛け方です






小ギアを緩める時も　ロックリングを外した時と要領は一緒です
じわっと力を掛けそれで緩まなければ　体重を乗せ一気に力を
掛けて下さい
ここでも　スポークで指を挟まない様に注意

これでリアホイールの固定ギアが外れました　簡単でしょ（笑）

組み付ける時は逆の手順で取り付けします　その時は小ギア
ロックリング共　体重を掛けしっかりと締めこんで下さい






ピスト用のリアホイール　ハブにはこの様に 2種類のネジが
切って有ります　ここには整備性や腐食防止の為に薄く
グリスを塗っておくと良いでしょう

自転車競技場で走る競技では　限られた種目の選手は試合に限り
ロックリングを使わない選手もいました　しかしこれは限られた
条件の下、許される事で有って　普段はしてはいけない事です
ロックリングは必ず装着しましょう