Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

3000km 使った B.B小物 BB-7700を観察する

2013-04-08 20:31:28 | 自転車整備 B.B
新品からしっかりと事前整備をし、その後 3000km走行したオクタリンク用 B.B小物
Shimano DURA-ACE BB-7700 これの状態を見てみましょう 潤滑剤にマイクロロンを
使っていますがその状態にも興味が有ります






先日ロードレーサーから取り外した B.B小物
シマノ DURA-ACE BB-7700 新品から約3000km
走行しています






この小物は使用する前に Microlon マイクロロンの
メタルトリートメントで金属の表面処理をし ルブリカント
を使い組み付けを行いました その後 2年10ヶ月経過
しています その時の整備の様子は
【 シマノデュラB.B小物 BB-7700 分解 洗浄 】




限りなく摩擦係数を軽減し素晴らしい性能を発揮する
マイクロロンですが 今までの経験上、水に弱く
有る程度の経過年数で変質を起こす事も解ってきました
その辺りを良く観察しながら 各部を分解して行きましょう

この状態では時間が経つと色が薄くなるルブリカントも
まだ水色を保っています






左のアダプターユニット 一番最初に外すのは
樹脂製の C リング これでケース内のベアリングを
押えています






その次はボールリテーナー 我々が仁丹と呼ぶ
1/8サイズのスチールボールが 18個使われています






その次はニードルベアリングが使われています
ケースは樹脂製でニードルは 18本です




このケースに残っているルブリカントを指に
取ってみます






マイクロロンのルブリカント 組み付けた時の
感触がまだ残っています 水が回ると茶色く変色し
サラサラの手応えに変わるのですが ここまで新しい
時の状態を保っていたのには少々驚きました 
良いじゃないか・・・




右側のアダプターユニットです






この黒い部分はインナーカバーでアルミ製のユニットに
差し込まれており 少し引っ張れば抜けます




カバーの両端には Oリングが使われており これが
防水の役目をしています




右側のユニット内部 先程の左側と構造は同じです








C リングを外せばボールリテーナーが外れます
C リングは、このリテーナーが落ちない様に押えて
いるだけですが これが有るお陰で整備性がかなり
向上しています








リテーナーの奥にはニードルベアリング
しかし凄い構造ですね DURA-ACE は別物だと感じます




スピンドルは 109.5mm 赤字の L-R は私が書いた物で
本当は何も書かれていません






このスピンドルには玉押し コーンが挿入されています
指先で抜けますが全く遊びも無く凄い精度で作られています





左側も同じ様に抜けます






このスピンドル 見た目ではあまり分らないのですが
左右で約 1mm程、長さが違います それを間違わない
様に記入した赤い L-R の文字でした








自転車の回転部の中でも結構大きな力が掛かると
思われるハンガー部分 ここにこんな小さなボールが
使われているなんて驚きますがこれが虫食いも起こさず
割れる事も無く、普通に動いているのが不思議な気もします





今回の観察は B.B小物本体より私は Microlon マイクロロンの状態の方に
興味が有りました とても素晴らしい潤滑剤なんですが最近は疑問に思う事も
有り、使うのを躊躇する時も有ります 今回何度も洗車を繰り返し、使用期間も
相当長いのに この状態を保っているなら充分合格点を与えられますね

コメント (3)
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