Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

SPIN スピンのグリスで グリスアップ

2013-04-16 20:01:51 | 自転車整備 B.B
自転車専用に開発された SPIN GREASE スピングリス かねてよりとても興味の有る
商品でしたが 今回初めて自転車整備に使ってみますピンク色をした高性能グリス
どの様なものなんでしょう




先日ロードレーサーから取り外し分解した SHIANO DURA-ACE BB-7700 とても素晴らしい
B.B小物です この部品にはやはり良いグリスを使ってやりたいと思います






前出の写真は分解後、洗浄を済ませています
グリスアップをする場合 汚れや古い油脂は
出来るだけ綺麗に洗浄してやりましょう






この様な細かなボールなどは こんな茶こしを
使ってやれば便利ですよ デグリーザーで汚れを
落した後は 毛羽立ちの少ないウエスで拭いてやります






新品の B.B小物を使い、始めてのメンテナンスです
容器の中には削られたパーツの一部が結構溜まって
いました やはり初期整備は早い段階でするのが良い
ですね





綺麗になった各パーツを組み付けるのに どのグリスを
使おうかと考えています






今回はこれで行きます 早くから手に入れながら
中々使う機会が無かった 高性能グリス SPIN スピン
とても綺麗なピンク色をしています

過去にはこの様に紹介しています
【 自転車専用オイル&グリス Spin 】




では始めましょう 洗浄後の各パーツですが
グリスを使う前にエアダスターで埃を飛ばします






スピングリスを指先に取り B.Bのユニットケースの中に
薄く塗ってやります 回転部分以外の防錆も期待します






ニードルベアリングの樹脂ケースを中に収めます




ニードルに Spin グリスを少量塗布しています






それを樹脂ケースの上へ置きます






ニードルを指で押し 樹脂ケースにはめ込みます この方法は
粘度の低いグリスやグリスの量を少なくする場合に用いますが
デュラのグリスなどでは 外で樹脂ケースにニードルを全て
収めてからユニットケースに入れても良いでしょう






次はスチールボールをリテーナーの樹脂ケースに
並べて行きます








この時のグリスの量は グリスの蓋に付いたグリスの上で
ボールを指でころがした程度で O.K と SPIN は案内しています






リテーナーをユニットケース内に入れますが 粘度の低い
グリスではボールが落ちるのでケースの方を上から被せる
様にすれば良いでしょう この時ニードルベアリングを落とさない
様に気を付けましょう






ここでケース内部の溝に C リングをはめ込みます
これも回転部の接触部品ですので薄くグリスを塗ります
これは先程収めたニードルとリテーナーの脱落防止の為の
パーツですね




これでユニットケース内のパーツが全て収まりました





大きな写真で少し休憩しましょう ここまで触った SPIN のグリス 今まで良く
使っていた Microlon マイクロロンのサラサラの感触とは又違い少しねっとり感が
有ります しかしデュラグリスの様に粘度が高いと言うより 粘着力が強いと表現
したら良いのでしょうか そんな感じを受けるグリスです




右側もする事は一緒です これで左右のユニット
ケース内の組み付けは終わりました






この小物はスピンドルにも玉押し、コーンが付きます
スピンドル全体に薄くグリスを塗布 やはり錆止めを
兼ての事です








これがスピンドルに装着するコーンです とても精巧な
サイズ合わせがして有り気持ち良くスピンドルに入って
行きます




インナーカバーですが両端に Oリングが使われています
ここは防水が必要な部分 グリスは回転摩擦の軽減も
大切ですが 自転車ではやはり防水性能も無視出来ません
SPIN グリスはそれを満足させてくれるでしょうか

SPINの担当者と社長に話を伺うと それは大丈夫!
とのお話ではありました 

ちょと裏話
実はこのスピン・グリスを開発した社長は凄い方で 
サポートをしている選手に伴走し その選手が希望
する状態にその場でオイルを調合してしまうらしいです






このケースは強い手応えを感じながら ユニット
ケースに収まって行きます






ここにスピンドルを差し込みます




そして待ちかねた様に回転状態を確認 上手くベアリングが
入っているかの確認も有りますが 始めて使う油脂類はこの
瞬間が楽しみです サラサラ感では有りませんが グリスが
纏わり付く様な重たさも有りません 手応えとしては悪くない
と思います






左右のユニットケースが取り付き B.B小物の
形にはなりました ここからもう一つ・・








この BB-7700 と言う小物はアダプターユニットの
外側にこの様な樹脂製のシールガードと言う物が
付きます これはユニットケースに装着された
柔らかなシールをこれで保護をするのでしょう

これにも方向が有り 突起が有る方が外側です
これで完成です




今回の整備に使ったスピン とても綺麗な色をしています
こう言う事って凄く大切な事だと思います 選手が綺麗な
自転車に乗りたい様に 整備をするメカニックも使う物は
綺麗な物の方がやはり好ましく思います

マイクロロンの綺麗なブルー 昔のカンパのピーナツグリス
現在の乳白色のカンパグリス それに良く似た Super Lube
人に依り思いは様々だと思いますが 少なくとも私はそう
思います





良い部品には良い油脂で気持ちを込めて・・・ その様な気持ちで何時も整備をします
この SPIN GREACE スピングリス その期待に応えてくれるのでしょうか 

実績として国内のロードチーム 愛三レーシングチーム 現在競輪で一番安定感の有る
武田豊樹選手などが使用し好成績を収めている様です そんなスピングリス オイルは
こちら 【 SPIN OIL OFFICIALSITE 】

前回の記事 【 3000km使った B.B小物 BB-7700を観察する 】

コメント (15)
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